こたしげ物語10

食べたいっ ページ42

小瀧side

赤「これ食べる、のぞむ、」

桃「あかんて」

お菓子の袋を持って俺の膝の上乗っかってきた大毅。

赤「食べる、食べたいの、っ」

紫「可哀想やん、食べさせてやりや、」

桃「ちゃうねん、さっきも食べたんよ」

かなりの量食べてんもん

赤「でもこれは食べてない、やから食べるの、っ」

桃「ダメ」

赤「食べる、っ、食べるののぞむ、っ！」

大毅の手からお菓子を取り上げれば、

もう大号泣。

緑「一口とか、それならいいんやない、？」

桃「一口で止まらへんねん」

わぁわぁ泣いとる大毅は、俺の胸やら肩やら叩いて

青「さっき、そんなに食べたん？」

桃「ん、ポテチとプリンとシュークリームとアイス」

橙「食べすぎやなそれは、」

赤「も、っ、嫌や、っ、神ちゃのとこ、行く、っ」

桃「ちょ、大毅、」

赤「神ちゃ、っ、！」

泣きながら、神ちゃんに抱きついて

緑「どうしたんよ、普段こんな食べへんやろ？」

ストレスとかもあると思うけど................

こんな食べてたら心配なるで

赤「神ちゃお菓子食べる、っ、」

緑「のんちゃんに聞いてきや？」

赤「やだ、っ、ダメって言うの、っ」

緑「えぇ................、」

神ちゃんから助けを求めるように見つめられ

桃「大毅、おいで？」

俺が近づけば、ほっぺた膨らませて睨んでくる大毅。

緑「のんちゃんが呼んどるよ？」

赤「.........んーんっ」

桃「お菓子、明日一緒に食べようや、な？」

赤「今がいいの、っ」

桃「今我慢したら、明日沢山食べてええよ？でも今食べたら明日はひとつも食べたらあかんよ？」

赤「..................やだ、」

桃「明日たくさん買ったるから、一緒に食べようや」

頭撫でれば、両手を伸ばしてきて

桃「ん、明日たくさん食べような？」

ぎゅっと抱きしめてあげる。

赤「................明日食べる、のぞむと食べるの、」

桃「ん、大毅の好きなもんたくさん買いに行こな」

なんとか機嫌も戻り、笑ってくれた。

赤「あんね、食べたいのたくさんある、」

桃「ええよ、帰りに買ってこうな？」

赤「えっ.................ええの、？」

桃「ん。」

赤「やったぁ、！のぞむ大好きっ」

言ってもうたからな、

また太ってまうけど、可愛いからええか。





Fin.








がんばれ。

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