こたしげ物語10

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神山side

のんちゃんが目覚ましてから、もう2週間がたつ。

青「出えへん、圏外なっとる、」

紫「どこ行ったんよ、っ」

今度はしげが、行方不明になった。

病室飛び出したあの日からずっと

連絡も1度も取れてない。

黄「家は、」

橙「流星と行ったけどおらんかった、近所の人も見てないって、」

黄「ぇ..................まって、電話、」

紫「しげ、」

黄「しげやない、しげやなくて..................、」

淳太のスマホに表示されてるのは、のんちゃんの名前。

スピーカーに切りかえて、電話に出た。

黄「もしもしのんちゃん、」

桃「..................ごめん、」

紫「望、記憶は、記憶戻ったん俺らのこと分かるん、」

桃「ぇ、記憶、って、なに、？」

青「望は事故で記憶なくなってそれで、俺らの名前も分からへんかったんやで、」

のんちゃん自身も、あの時のことは記憶に残ってなくて

橙「電話、してきた理由は、」

桃「大毅が、大毅が..................」

緑「しげがなに、！」

桃「LINE来ててそれで、それで、..................っ」

紫「望、！しげがなんやねん、！」

桃「.........ありがとう、さよなら、って..................っ」

青「ぇ.........」

最悪や、

最悪すぎるって、なんで、

桃「俺.........大毅のこと、忘れてへん.........っ、記憶なくしてたとしても大毅だけは.........っ」

黄「病院行くから手分けして探そう、俺らも手伝うから、」

それから、のんちゃんも加えて6人で、しげを探すことになった。

さよなら、とか

言わせへんよ、絶対。

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