こたしげ物語８

眠り姫。(リクエスト) ページ40

イオさん、リクエスト。


小瀧side

今日はオフの日。

大毅も、俺も。

オフの日に限って早く目覚めんのはなんで？

まぁ、大毅の寝顔見れるしいいんやけどさ。

隣を見れば、スースーと寝息をたてて

口を少し開いて寝てる大毅。

いつも子供っぽいのに、寝とる時はもっと子供っぽい

というか、赤ちゃん、みたいな。

白い肌にそっと触れて、キスをした。

赤「.........んん、」

あ、起こしてもうた。

大毅は目瞑ったまま俺の手を探して

ぎゅっと握って抱きついた。

朝から甘えモードか。

最近忙しそうやったもんな。

赤「................のぞむぅ、」

桃「ん？」

急に名前で呼ぶ時、

ほとんどがとことん甘えたい時。

赤「のぞむの、.........手、」

桃「ん、俺の手やで」

赤「..................んん、」

桃「眠いん？」

コクリと頷く。

俺の胸に顔を埋めた大毅の頭を撫でる。

赤「のぞむ、」

桃「ん？」

赤「.........のぞむぅ、」

桃「どしたん？」

赤「.........のじょむ、」

完全に寝ぼけとるなこれは。

桃「眠いんやったら寝ときや？」

ほっぺをつんつんしたら、首をふるふると振って

前よりぷにぷにしとる。

桃「太った？」

いてっ、叩かれた。

桃「太った大毅もかわええよ？」

赤「.........痩せるもん、ダイエット、」

桃「痩せるん？可愛いのに」

赤「やって、のぞむ、ぎゅーできひんくなる、」

大丈夫大丈夫、俺鍛えとるし

ってそういう問題ちゃう？

赤「お菓子我慢するの、」

お菓子なんか食べてるんや、可愛い。

桃「頑張れ、大毅」

やっと顔を上げて

ふにゃっと笑う。

あかんな、その笑顔は。

赤「.........んん、」

もう一度キスをすれば、だんだん深い呼吸になってきて

桃「おやすみ」

俺のキスで起きて、俺のキスで寝て

お前はほんま、お姫様みたいやな。




fin.

ありがとうを伝えよう。(リクエスト)→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す