こたしげ物語８

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桃「………俺は好きやから、まだ、ていうかずっと、ずっと好きやから、しげは嫌いやろうけどつきまとうのに変わりはないから、」

赤「え………ちょ、っと待って、」

桃「諦め悪いやろ？知ってる、でもそんくらい好きにさせたんお前やん、責任とって、」

赤「違う、ちょっと待って、小瀧、なんか勘違いしとる、」

桃「なにが、自惚れすぎって？」

赤「もう違う！」

桃「別にええやん、お前も、お前も俺のこと好きになったんやから、」

赤「あーもう！なに言っとんの！落ち着いてや！」

桃「落ち着いてる、落ち着いてへんのはしげやろ、」

赤「んん！小瀧のそういうとこあかんよ！なんで話聞いてくれへんの！先走ってわけわからんこと言わんで！嫌いやないし！好きやし！だいっすきやし！」

………は？

赤「あぁ………ちゃうの、明日、緊張してもうて、それで、顔見られへんくて………ごめん、って、そういうこと、」

桃「な、んやそれ、」

赤「流星に色々話聞いてもらってたから、やから今日、たくさん聞いてもらった分、また頑張ろうって、小瀧とお話できるように頑張ろうって、」

桃「………嫌いなったわけやないん、」

赤「なるわけないやんか、大好きやもん、俺の初恋もこれからもずっと小瀧だけやもん、同棲したいのも全部全部小瀧だけやもん、」

桃「も………びっくりさせんでや、」

赤「早とちりしたんは小瀧やろ、」

桃「ん……ごめん」

赤「俺も、ごめんね、？」

ぎゅっと抱きついてきたしげを、これでもかってくらい抱きしめる。

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