こたしげ物語７

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赤「くまさん潰れてまうー！」

それやのにまだくまさんのことばっか。

赤「ねーえー！重い！くまさんかわいそう！」

そう言われたから、もっと体重かけてやった。

赤「も、重いって！ほら顔潰れとる！」

桃「うるさい」

やば、

思ったより低い声出てもうた。

桃「くまさんと俺、どっちが大事なん」

うわ、これもまためんどくさい質問。

赤「…………くまさんも大事、」

桃「じゃあ同棲も無し」

赤「え………」

待って、俺いつからこんなめんどくさい奴なった？

赤「小瀧、ごめん、ねえ、怒らんでよ、」

桃「そいつと同棲すればええやん」

そいつ、って

勝手にライバル視されてるくまさんもびっくりやんな。

赤「ねえ、ごめんなさい、小瀧、小瀧こっち向いてや、ねえ、ねえって、」

無視してれば、腕つかんだり抱きついてきたり

嬉しいからしばらくこのまま。

赤「小瀧、ほらくまさんあっちした、俺来たよ、？嘘やの、あんね、くまさんも大事嘘やの、………嘘やない、けど嘘やの、」

嘘やないんかい。

赤「小瀧が一番やの、ねえ、ねえ聞いとる、？聞いて、聞いてや、」

膝の上乗っかってきて、無理矢理目を合わせてきた。

赤「くまさんやなくてね、小瀧が好き、小瀧が好きやの、ずっとね、ずっと小瀧だけ、」

もう必死よ。

俺の肩に手置いてさ。

ゆらゆら揺らしとるわけよ。

赤「ごめんね、小瀧ごめんね、怒っとるの、？なんでなんも言わへんの、嫌いなったの、？」

桃「嫌いなった」

赤「え………」

桃「ていうのは嘘」

思いきり抱きしめてやった。

赤「も………びっくりした、嫌い、なったのかと思った、」

桃「なるわけないやん」

まさかさ、俺もくまさんに嫉妬する日が来るとは思わんやん？

赤「怒ってへん、？同棲、無しやない、？」

桃「ん、無しやないよ。もうすぐ片付けも終わるから、来週辺りにしようかって考えてる」

部屋もひとつ空いたし、あとはこの辺の整理だけ。

赤「来週、？ほんまに、？お荷物はこばなあかんねっ」

急に元気なったし。

桃「やからさ、呼んだらすぐ来れるくらいには準備しとってな」

赤「する！早く来週！」

桃「ん。」

同棲は楽しみやし幸せやろうけど、

くまさんに嫉妬する日々は嫌やな。

飽きられへんように俺もがんばらな。

って、

俺の一番のライバルってこのくまさんちゃう？




Fin.

小瀧不足、しげ不足。(リクエスト)→←・

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