こたしげ物語７

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小瀧side

撮影が終わったのは８時。

スタッフさんには深く頭下げて楽屋を出た。

神ちゃんからしげを受け取って、家に帰る。

また俺の背中の上で寝息聞こえる。

桃「しげ、ついたで。ベッドで寝なあかんから１回起きて？」

赤「…………んん、」

寝室のドアを開けて、しげの荷物と自分の荷物をおろす。

桃「ほら、ベッドで寝た方がええよ」

ここからは、俺だけが一人占めできる時間。

赤「…………ねむい、」

ベッドにのそのそと上がってそのまま寝転んだしげ。

その隣に俺も寝転ぶ。

頭撫でれば、パッチリ開かなくともうっすら目開けて

俺に抱きついてきた。

桃「眠い？」

コクっと小さく頷いて

桃「しげ、」

ポンポンと頭を撫でる。

桃「好き」

赤「…………んん、」

桃「しげは？好き？」

赤「…………き、」

桃「聞こえんよ、好き？」

赤「…………すき、」

眠いのにこんなん言わせてる俺もあれやけど

無償に愛しくなんねん。

甘えてくるときとか、今日みたいに抱きついて眠ってるときとか。

なんやろ、俺だけのもんにしたい、みたいな？

いや、別に束縛とかちゃうで？

その、寝顔とか、色々、みんなには見せたないっていうか、

やから、その、

簡単に言うたら、

桃「………二人暮らし、しようよ」

こういうこと。

せっかく勇気だして言ったのに無反応。

まさか、

桃「…………寝んなや、」

いつも肝心なとき寝るんやから。

また俺の勇気は無駄遣いなってもうたけど、

きっといつか、絶対言うから。

ちゃんとしげが起きとるときに。

やからしげも、

桃「答え、考えといてな」


Fin.





同棲、どう思いますか？？？

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