こたしげ物語３

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神山side

病室の前、メンバーみんなで

橙「大丈夫、絶対大丈夫やから」

泣いてるしげの背中をさすってる照史。

なにもできなかった自分が、

メンバーの苦しんでることに気づけなかった自分が悔しくてたまらない。

泣いてるのはしげだけやなくて、

みんな、それぞれ色んな思いを抱えて。

病室のドアが、ゆっくり開いた。

でも、のんちゃんやなくて

「命に別状はないです。ただ、意識が回復するのに時間がかかると思います。」

赤「こ、たき………っ」

緑「ちょ、しげ、」

過呼吸みたいになって倒れて

俺と照史でしげを支える。

緑「大丈夫やで、俺の真似してな」

なんとか呼吸を整えさせる。

青「顔色わる。ちょっと毛布借りてくる」

黄「流星俺も行くわ」

少し落ち着いたものの、まだ泣いてるしげは立つことさえできなくて

赤「お、れの、せい………っ」

ごめんなさい、って何回も

紫「しげのせいやないよ、大丈夫」

橙「せやで、ないとったら望悲しむで？」

そのまま照史に抱きついて、泣きじゃくる。

命に別状ないとはいえ、意識とぶまで追いつめたあいつが、俺は許せなかった。

普段大人しそうに見えてたのに、影で二人を虐めて

それに気づけなかった自分も、

たぶんメンバーみんな同じ思いやと思う。

流星が借りてきてくれた毛布にくるまって、

淳太が持ってきてくれた水を一口のんで、

緑「今日はもう帰ろっか」

首を横に振って

赤「こ、たき、ひと、り、なる………っ」

不安やしそばにいたいんやろうけど、

しげの体調も俺らは心配やし、

橙「望は俺が見とくわ」

紫「俺も」

緑「ほんまごめん、頼むわ」

のんちゃんのことは濱ちゃんと照史に任せて、

赤「こ、たき………っ」

緑「ん、大丈夫大丈夫。また明日会いに来ような？」

とりあえずしげを休ませな。

精神的にもやられてるやろうから。

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