こたしげ物語３

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神山side

次の日、しげと楽屋に入って

橙「おはよ」

緑「おはよー」

もうみんな揃ってた。

もちろん、のんちゃんも。

緑「おはよう」

桃「…はよ」

しげの背中を押したけど、引き下がってソファーの方へ。

紫「今日ペアあるっけ？」

黄「多分あるで」

橙「やんな、言うてた」

また流れる重い空気。

俺らも話しづらいし、自然と沈黙が流れる。

と、スタッフさんが入ってきて

ス「藤井さん小瀧さん、スタンバイお願いしまーす」

まさかの。

のんちゃんの方を見れば、ちょっとこっちを気にして

青「望行こ」

桃「……ん」

二人は楽屋を出た。

黄「やばない？」

橙「俺ら見といた方がええんちゃう？」

緑「大丈夫やろ、多分、流星謝るんやと思うし」

紫「喧嘩ならんとええけど、」

さすがに、そこまではならんやろ。

のんちゃんも流星も、１日たって色々考えたやろうし。

問題は、

黄「しげ、事故やったとしてもちゃんとあやまらなあかんで」

さっきからずっと、服の裾をいじってる。

橙「淳太くん話してるやろ？１回辞めや」

機嫌悪いし、泣きそうなくらい落ち込んどるし、拗ねてる。

赤「………神ちゃ、トイレ行く、」

緑「ん、行ってき」

赤「神ちゃんも、」

なぜか俺まで連れていかれるはめに。

楽屋を出て廊下を歩く。

と、急に立ち止まって

緑「しげ？ちょ、今泣いたらあかんって、」

もう撮影やのに。

赤「ちゃう、の、っ………ぶつかった、だけ、っ」

緑「分かったから、わざとやないのは分かっとるから」

赤「ちゃう、っ………小瀧……っ」

なんとか泣き止ませようとするけど、ひどくなる一方。

はよ謝ればええのに、

そんなにのんちゃん怖いんかな。

でもまぁ、あんな風に言われたら謝りづらいか。

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