こたしげ物語３

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小瀧side

神ちゃんが楽屋を出て数分後、

楽屋のドアが開いて

紫「お、しげ、どうしたん？」

しげの腕をつかんでた神ちゃんが、俺の前で止まった。

緑「のんちゃんに見せて」

赤「えぇ、嫌や、」

緑「はよ見せて」

赤「嫌やもん」

なぜかしげは拗ねて、ソファーに座った。

なんの話か俺にはわからんけど、

神ちゃんの目は、いつもより怖くて、っていうか、

泣きそうなくらい潤んでて

緑「お前自分がしたこと分かってるん」

橙「もんち、？」

緑「はよ、………はよ見せて、のんちゃんに、のんちゃんに見せて、」

赤「………神ちゃん怖い、」

緑「………は？」

かと思えば、今度はしげが泣き出して

赤「怖い、神ちゃん怖い、嫌や………っ」

緑「ご、めんって、」

赤「嫌やぁ………っ」

桃「どうしたん、喧嘩？」

しげの隣に座れば、腹に抱きついてきて

赤「神ちゃんがいじめる………っ」

緑「え……俺いじめてへんよ、」

赤「いじめた、小瀧、神ちゃんがいじめた……っ」

どうなっとんねん、

どういうことなんほんま。

緑「ちゃうねん、のんちゃん、しげが危ないねんて、」

赤「怖い、神ちゃ、嫌や……っ」

桃「分かったから」

危ないって、どういうこと。

しげになにがあったん。

橙「もんち、一回落ち着こ、みんな混乱しとるから」

緑「ほんまに危ないんやって、」

赤「あっち行ってや………っ」

桃「しげ、」

しげに触れようとした神ちゃんを、思いきり押し飛ばして

黄「ちょ、神ちゃん大丈夫、？」

赤「ちゃうもん、神ちゃん悪い………っ」

橙「しげ、神ちゃんに謝りや」

赤「いーやぁ………っ」

わけわからんって。

子供みたいに泣きじゃくるしげは、平常心なんか保ってへんし、

床に倒れた神ちゃんは、しげが怖いのか泣いとるし、

もうめちゃくちゃ。

赤「俺悪ない………っ、嫌や……っ」

桃「なにが嫌なん、どうしたん、」

赤「やぁ………っ」

楽屋の端に座り込んで

この前と同じように。

この前、

この前と同じ、

桃「………嘘やん、」

まさか、

あんだけ言うたし、大丈夫

そういい聞かせるけど、

この状況、悪いほうにしか考えられへんくて

緑「のんちゃ……、」

神ちゃんがなにか言いかけたとき、鈍い音が響いて

赤「嫌い………っ、いじめんで……っ」

しげが、椅子を神ちゃんの方に投げた。

緑「も……やめてや………っ」

黄「照史！氷取って」

頭をおさえて座り込んでる神ちゃんにみんなが群がって

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