こたしげ物語11

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桃「前の大毅も可愛いけど、こっちの大毅もっと可愛くて好き」

赤「..................前髪の長さ関係ないもん、」

桃「せやな、大毅が可愛いから関係ないかもしらん、俺大毅が可愛くない瞬間なんてないと思うねん」

赤「..................何回も可愛い言うてたらね、みんな勘違いしてまうの、やからだめ、」

桃「だめ？なんで？大毅が可愛いから言っとるんやけど、嫌やった？」

赤「ちゃうの、やって望すぐ可愛い言うから、女の子みんな好きなる、」

お、来たんちゃうこれ。

桃「嫉妬、した、？」

赤「してへんもん！」

桃「じゃあ女の子に可愛いって言ってもいい？女優さんとか、アイドルの子とか、俺話していい？」

赤「..................め、」

桃「ん？」

赤「だめ、ぜっっったい、だめ！」

大毅、本気で怒ってもうた。

頭撫でて、抱きしめてあげる。

桃「大毅、俺のことちゃんと好き？俺やって寂しなるんやで、淳太ばっかりとかしてたら」

赤「ばっかりちゃうもん、」

桃「んん、ばっかりやったで、大毅が俺のことつまらん言うから、俺ら、付き合っとる意味あるんかなって、」

赤「あるもん！意味、ある、もん、っ」

泣かせるつもりちゃうかったんやけど、大毅、泣いてもうた、

赤「ごめ、ね、っ」

桃「俺も、嫉妬ばっかしてごめんな？」

赤「だいすき、だいすき、やからね、っ、やって、望、彼氏、っ」

桃「ん、大毅、彼女」

涙拭ってあげたら、にこって笑った大毅。

赤「望、だいすき！」

桃「俺も大好き」

倦怠期がこんな辛いもんなら、俺は一生倦怠期なりたないな。

大毅にこんな思い、絶対させたくないから。



Fin.

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