告白の時間3 ページ44
「茅野」
自分のした事に自嘲気味に笑うカエデに渚が声をかける
「茅野にこの髪型を教えてもらってからさ、僕は自分の長い髪を気にしなくて済むようになった
茅野も言ってたけど“殺せんせー”って名前、皆が気に入って1年間使ってきた。目的が何だったとかどうでもいい、茅野はこのクラスを一緒に作り上げてきた仲間なんだ」
そう、復讐にしか頭になかったなんて…全部が演技だったなんて……そんなの私達が言わせない
渚に続いて私もカエデに声をかける
カエデの手に自分の手をそっと重ねる
『…ねぇ、カエデ。タコは全員が揃ったら全部真実を話すって言った……一緒に聞こう皆で』
そう話終わるとカエデの肩がフルフルと震えカエデの瞳からは大粒の涙が零れた
「…うんｯ……ありがと、もう…演技やめて、いいんだ」
やっとカエデに肩の力が抜けたのか泣き崩れるカエデの髪を撫でながら私はタコの顔を見た
『……タコ。カエデはここまでしてタコの命を狙った…思いつきでできるような暗殺じゃない』
その言葉に全員が頷いた
「そしてこの暗殺は先生の過去とも、雪村先生とも…つまりは俺らとも繋がっている
話して下さい
どんな過去でも…真実なら俺らは受け入れます」
悠馬の問いかけに全員がタコの答えを待つ
暫くの間の後、タコは長く息を吐いて静かに口を開いた
「できれば……過去の話は最後までしたくなかった。けれど、しなければいけませんね
君達の信頼を、君達との絆を失いたくないですから…
夏休みの南の島で、烏間先生がイリーナ先生をこう評しました。
“優れた殺し屋ほど万に通じる”的を得た言葉だと思います
先生はね、教師をするのはこのE組が初めてです…ねも関わらず、ほぼ全教科を滞りなく皆さんに教える事ができた。それは何故だと思いますか？」
まさか……
『！』
「「「「…！」」」」
タコの言葉で全員の頭の中にとある人物の名前が浮かんだ……それは…
「そう
2年前まで先生は……“死神”と呼ばれた殺し屋でした
それからもう1つ、放っておいても来年の3月に先生は死にます
1人で死ぬか、地球ごと死ぬか。暗殺によって変わる未来はそれだけです」
そして、タコは語り始める
秘められた…人間の記憶を…
2019.10/10
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くる子 - 続き楽しみにしています！頑張って下さい (2019年10月9日 16時) (
レス) id: a7b97770d9 (このIDを非表示/違反報告)
kiri(プロフ) - はああああああ？！なんてこと！！！素敵すぎやしませんかい？！好きです！！！←語彙力 (2019年6月8日 14時) (レス) id: 0dfe216fbd (このIDを非表示/違反報告)
チェリーパイ(プロフ) - さくやさん» 一番好き！？身に余るお言葉です！！！ありがとうございます！！これからもよろしくお願いしますです！！^^ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 76f7a24a57 (このIDを非表示/違反報告)
さくや(プロフ) - 暗殺教室の小説のなかで、1番好きな小説だったので、更新してもらえて、すっごく嬉しいです！ (2019年4月9日 20時) (レス) id: 981eabd38b (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 本当面白くて面白くて！これからも更新頑張ってください (2019年1月2日 12時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリーパイ | 作成日時：2017年12月17日 15時
