珍客の時間2 ページ4
ふと顔を上げるとユウジの後ろでスケッチブックが掲げられていた
そこには…
“渚「私達のオススメぜーんぶ食べてほしいな〜♡」”
『「……；」』
……アレを言うの…？渚が…？
ー“この際手段を選ばず客単価を上げてかなくちゃ”ー
莉桜の声が頭に蘇る
……確かに客単価を上げてないと売り上げが伸びないけど…
渚も同じ事を考えていたのか、覚悟を決めたようで…
「わ… 、私達のオススメぜ〜んぶ食べて欲しいな〜」
言ったはいいけど、ぎこちなくパクパク話す姿はまるで腹話術の人形…
しかし、ユウジは気にする様子もなく嬉しそうに財布を取り出していた
「おうおう！二人からの頼みならメニュー全て！！」
すると、再びスケッチブックが掲げられた
“(人1)「さすがユウジね♡男らしくてカッコイイわ♡」”
莉桜…絶対楽しんでるでしょ←
でも渚もやったのだから私もやらないと…
同じく覚悟を決めて私はそっとユウジの手を握り、出来る限りの笑顔を浮かべた
『さ…さすがユウジね、男らしくてカッコイイわ』
「お、おう…//そりゃあ、二人の為ならいくらでも」
何とか喜んでもらえたようで、ユウジは色々と注文してくれた
「あ、そうそう。怪しいハーブはもうやめたよ。心配してくれたもんな
おお！これもうまそー！写真撮っとこ」
渚の性別はもちろん、それ以外にもこの教室には秘密が多い
全ての秘密を怪しまれないように騙し通さないといけない…
呑気に話すユウジに相槌を打ちながら渚と目を合わせて頷いた
……全部隠し通せる自信ないけど、やり抜こう…
『……ん？』
また新たなスケッチブックが視界に入る
どうやらカルマも参戦したらしい
“渚君、デートで1万払えるか聞いて”
『「……(カルマ/君、それもう違う商売)」』
思わず突っ込みたくなったが、もう一つのスケッチブックが掲げられ自然と視線がそっちへと移動する
“後、(人1)はもう少しそいつから離れて”
殴り書きで簡潔に書かれた内容に、不覚にも胸が高鳴る
「…(人1)の事が心配なんだね、カルマ君」
とスケッチブックを見た渚に小声で言われる
頬が熱くなるのを感じつつ言われた通り少しユウジから離れる
…字が殴り書きになっていたのは、それだけ焦っていたのだろうか…？
柊の時といい…時折見せる子供のような嫉妬にクスリと笑みが零れた
…今日の帰りに煮オレ奢ってあげようかな…等と考えながら…
2017.12/17
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くる子 - 続き楽しみにしています！頑張って下さい (2019年10月9日 16時) (
レス) id: a7b97770d9 (このIDを非表示/違反報告)
kiri(プロフ) - はああああああ？！なんてこと！！！素敵すぎやしませんかい？！好きです！！！←語彙力 (2019年6月8日 14時) (レス) id: 0dfe216fbd (このIDを非表示/違反報告)
チェリーパイ(プロフ) - さくやさん» 一番好き！？身に余るお言葉です！！！ありがとうございます！！これからもよろしくお願いしますです！！^^ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 76f7a24a57 (このIDを非表示/違反報告)
さくや(プロフ) - 暗殺教室の小説のなかで、1番好きな小説だったので、更新してもらえて、すっごく嬉しいです！ (2019年4月9日 20時) (レス) id: 981eabd38b (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 本当面白くて面白くて！これからも更新頑張ってください (2019年1月2日 12時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリーパイ | 作成日時：2017年12月17日 15時
