珍客の時間6*途中業side ページ17
「俺が着せてあげてもいいんだけど？」
顔を近づけ耳元で囁くワントーン低い声、妙に色気を放って囁かれ私の耳は私の意志とは関係なく朱に染まった
カルマの指が私の着るフードのファスナーを弄る
『ｯ…い、いらない。1人で、着る、から…！』
冷静に言ったつもりの言葉は自分でも驚く程吃ってしまう
その羞恥に更に頬に熱が集まるのを感じつつカルマの胸板を押せば、案外あっさりとカルマは私の上から退いてくれた
「ふは、最初からそー言えばそんな顔真っ赤にならなかったのにね〜」
『……うるさい、バカルマ』
それだけ言い残して私は嫌々だけどコスプレグッズを手に自室へと駆け込んだ
＊＊＊＊＊＊＊＊
*業side
バタンっ！！
「…」
(人1)が漸くコスプレをしてくれる気になった
あ、因みにメイド服ね←
勢いよく閉まった扉を見て俺は深い溜息と共にソファに腰掛けた
「…あー……ヤバかった」
ヤバかった、というのはさっきまでの俺の理性
最近理性なくしてもおかしくない場面は何度もあったけど…
ソファに押し倒した時の(人1)の顔…
俺の声と仕草に反応して赤くなる(人1)の頬…
冷静を装ってもたどたどしく弱々しくなる(人1)の声…
しかも場所が(人1)の家…
「…はぁ、俺の理性のストッパー外れてもおかしくないねこれは…；」
というか、よく我慢してるよね俺←
毎回踏み止まれているのはやっぱり(人1)の“あの事件”があるから
………俺の一方的な欲が(人1)を傷つけたら…なんて喧嘩ばっかしてた俺らしくないけど
ガチャ…
ソファに凭れかかり天井を見上げ物思いにふけっていると控えめに扉の開く音が聞こえた
「…あ、やっと着替え終わっ………た…」
と音の聞こえた方へ顔を向け…言葉を失った
『………これで、満足…でしょ』
メイド服に身を包んだ(人1)の破壊力に俺の思考は一瞬フリーズ
いや、これは思ってたよりヤバい…
メイド喫茶好きの竹林には絶対見せたくない。てか見せないけど←
『…な、何か言ってくれないと…困るんだけど…』
「…っ…あーごめんごめん。予想以上に合ってたから驚いちゃった
ほら、そんなとこ突っ立ってないでここ来てよ」
と自分の隣をぽんぽんと手で叩くと(人1)は驚いた顔をした
……？なんかそんな驚く事言ったっけ…？
『ぇ……見せたんだからもう着替えていいでしょ？』
…嗚呼、そういう事
「ん？何言ってんの？面白いのはこれからなのにまだまだ着替えは後。取り敢えず俺の横に来なよ」
2018.2/24
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くる子 - 続き楽しみにしています！頑張って下さい (2019年10月9日 16時) (
レス) id: a7b97770d9 (このIDを非表示/違反報告)
kiri(プロフ) - はああああああ？！なんてこと！！！素敵すぎやしませんかい？！好きです！！！←語彙力 (2019年6月8日 14時) (レス) id: 0dfe216fbd (このIDを非表示/違反報告)
チェリーパイ(プロフ) - さくやさん» 一番好き！？身に余るお言葉です！！！ありがとうございます！！これからもよろしくお願いしますです！！^^ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 76f7a24a57 (このIDを非表示/違反報告)
さくや(プロフ) - 暗殺教室の小説のなかで、1番好きな小説だったので、更新してもらえて、すっごく嬉しいです！ (2019年4月9日 20時) (レス) id: 981eabd38b (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 本当面白くて面白くて！これからも更新頑張ってください (2019年1月2日 12時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリーパイ | 作成日時：2017年12月17日 15時
