珍客の時間5 ページ16
〜珍客の時間*おまけ〜
学園祭1日目が終わり、私は帰路についたのだが…
『………何で当然のように私の家入ろうとしてんのよ』
私は未だ家の中に入れずにいる
原因はもちろん目の前の赤髪…カルマだ
「何？彼氏が彼女の家に入るなんて普通じゃん
コンシェルジュの田中さんも“どうぞ”って言ってくれたし？」
『何で家の主である私の意見は聞かないのよ…今日は疲れてるんだから帰って』
「じゃ、俺もここで休ませて」
『だから……っ…！』
しつこいと言いたかったが顔の横の壁にカルマの両手がつき視界の大半がカルマの顔で占領され、言いたかった言葉が喉の奥で引っ込んでしまった
こういう時のカルマは本当に折れない…とことん私が折れるのを待つだけだ
カルマとの顔の近さに視線を逸らしながら私は溜息を一つ…
『……はぁ…休むって口実でしょ。目的は？』
「(人1)分かってるんじゃないわけ？今日俺置いてさっさと帰ったのも“コレ”されると思ったから」
そう…“コレ”というのは…………あの時息を切らして買ってきたコスプレグッズだ
あのカルマが買ってきてそのまま使わず終わる、なんて事あるはずがない←
そう思って私は今日気配を消して帰ろうと思ったのに…
『絶対やらないから』
「じゃあジャンケンで勝負ね。俺が勝ったら着てよ」
……こういう時のジャンケン程やりたくないものは無いわね…
『……私が勝ったら？』
「パン屋巡り、勿論代金俺持ち」
前言撤回。こういう時のジャンケン程やらないといけないわね…絶対勝つ←
ーーーー
ーー
『…』
「ほーら、いつまで躊躇ってんの？」
ジャンケンの結果はご覧の通り…カルマの勝ち
渋々カルマを家へ上げた私は渡されたコスプレグッズを手にソファから動くことなくさっきからカルマを睨んでいるが…
まるで効果なし
『……本当に…着るn「はぁ…自分で着るのが嫌ならさｧ…」……ｯ、！？』
ドサッ
痺れを切らしたのかソファに座る私を見下ろすカルマの顔に怪しい笑顔が浮かぶ
これはやばいと頭が警鐘を鳴らすが既に時遅し…
私の視界には天井と見下ろすカルマの悪魔のような笑顔が映った
『…どういう状況なの…？』
「俺が(人1)を押し倒してる状態♪
ほｯんとに(人1)は強情だよね。そんなに着るの嫌なら…
俺が着せてあげてもいいんだけど？」
2018.2/24
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くる子 - 続き楽しみにしています！頑張って下さい (2019年10月9日 16時) (
レス) id: a7b97770d9 (このIDを非表示/違反報告)
kiri(プロフ) - はああああああ？！なんてこと！！！素敵すぎやしませんかい？！好きです！！！←語彙力 (2019年6月8日 14時) (レス) id: 0dfe216fbd (このIDを非表示/違反報告)
チェリーパイ(プロフ) - さくやさん» 一番好き！？身に余るお言葉です！！！ありがとうございます！！これからもよろしくお願いしますです！！^^ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 76f7a24a57 (このIDを非表示/違反報告)
さくや(プロフ) - 暗殺教室の小説のなかで、1番好きな小説だったので、更新してもらえて、すっごく嬉しいです！ (2019年4月9日 20時) (レス) id: 981eabd38b (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 本当面白くて面白くて！これからも更新頑張ってください (2019年1月2日 12時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェリーパイ | 作成日時：2017年12月17日 15時
