【妖怪ウォッチ】陽・桜色のあの子

▲ ページ22

私が担任の先生に、「お願い事があります！」と叫んでから数日後。





担任の先生はその私の「お願い」を快く聞き入れてくださって、




私らしく、みんなに気持ちを伝える方法が実行できそうだった。




その日の5時間目の授業が終わると、私はいったん教室を出て、職員室へ向かう。




この次の6時間目が終わったあとに配るプリントを取りに行ったのだ。



プリントの整理をしながら、担任の先生と話す。




「担任の先生、6時間目の学活の時間って、なにをするんですか？」



「あー……それが、少し前に生徒から、『みんなで話し合いたいことがあるから、この時間を使わせてほしい』と頼まれてしまって……」



「話し合いたいこと？なんですかそれ？」



「さあ？それは僕も聞いてないんですが……」



「へえ……。何かもめ事でもあったんですかね？」


「そうでないことを願ってますけど……」



担任の先生は苦笑いしている。



珍しいな……みんなが自主的に話し合いの時間を設けようとするなんて。



それって私たち教師は参加していいものなんだろうか？



「とにかく、何か問題が起きているようだったらその都度対応すればいいですし……。



僕はそろそろ教室に戻ります。
A先生は……？」




「あ、はい！これ人数分あるか確認できたらすぐ行きます！」




パラパラっとプリントを数える手を速めた。




数え終えて、机でトントンとプリントの角をそろえて、ファイルにしまう。




もうすぐチャイム鳴っちゃうかな……。




ファイルを持って、早歩きで階段を上っていった。




でも、あと少しで教室に着くところで、チャイムが鳴り始めてしまう。




「うわあ、遅刻遅刻……！」




チャイムが鳴り終わる前になんとか教室に到着し、扉をガラッと開けた。




「……えっ？」

▲→←▲

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーパーソン

土蜘蛛さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す