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「ただいまー」




クマたちと遊び終わって家に帰ってきた。



自分の部屋に上がってサッカーボールを片付ける。



ベッドに寝ころんでマンガ雑誌を開いたところで、ウィスパーが話しかけてきた。




「あのーケータきゅん、これ……」


「え?……あ、忘れてた」



遊んでいる間、A先生が落としていった手紙は、ウィスパーに預けていたのだ。



「何ニャンそれ?」



ゴロゴロしながらチョコボーを食べていたジバニャンが話に入ってくる。行儀悪いな。



「A先生が落としていった手紙。明日学校で渡そうと思って……」


「誰への手紙ニャン?」


「いや、知らないけど……」



その白い封筒は封をするために小さなシールが貼られていたけど、宛名も差出人の名前も書いてなかった。




「もしかしたら大事なものかもしれないし、二人とも汚さないでよ?」



二人に注意喚起して手紙をランドセルにいれようとすると、チョコボーを食べ終わったジバニャンが言う。




「もしかしてそれ……Aちゃんがケータに宛てた手紙じゃないのニャン?」



「え?」



「いや、まさか……」



「ありえなくはないニャン」



「なんでそう思うんですか?」



「これが本当に大切な手紙だとしたら、ちょっとぶつかったくらいで落とすようなところにしまわないニャン。



Aちゃんが、ケータに直接渡すのが恥ずかしくて、わざと落として……」



「いやいや、Aさんに限ってそんなまわりくどいこと……」



ジバニャンの勝手な意見にウィスパーはやれやれといった様子で語り出す。



「とにかく!その手紙を読めばわかるニャン!オレっちが確かめるニャン!」



ジバニャンが隙をついて
オレの手にあった手紙を奪った。



「あ、ちょっと!」



いつもダラダラしてるくせに
こういうときだけ素早い。



「ダメですよ勝手に開けたりしたら!ていうかあーた最初からそれ読みたかっただけでしょ!!」



「ンニャー気になるニャ……」



取り返そうと飛びかかるオレとウィスパーの努力も虚しく、


ちょこまかと逃げ回ったジバニャンはいつの間にか手紙の封を切っている。



「ニャー……どれどれ」



便せんを取り出して読み始めたジバニャン。
ウィスパーが素早く動いて、手紙を取り返すのかと思えば一緒になって手紙を読んでいる。


ウィスパーも読みたかったんじゃん……。


と言いながらも、実は少し気になっていたオレも二人と一緒に手紙を読み始めた。

△→←△


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莉奈 - とても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2018年9月21日 8時) (レス) id: 59f256afe6 (このIDを非表示/違反報告)
惠里子(プロフ) - 春桜咲都さん» 本当に嬉しいです!めちゃくちゃ嬉しいです!嬉しすぎてコメントを読んだあとしばらくひとりで「ひゃー」ってなってました(笑)良い作品が書けるよう、これからも精進いたします!ありがとうございます! (2018年4月12日 12時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
春桜咲都 - 素晴らしいお話でした。読んでいてとてもおもしろく、読みごたえがありました。惠里子さん、これからも頑張ってください。私はずっと、あなたのファンでいます! (2018年4月12日 11時) (レス) id: 6207eb1882 (このIDを非表示/違反報告)
惠里子(プロフ) - 萌月姫さん» 「心暖まるお話」だなんて、すごく嬉しいです!ありがとうございます! (2018年4月2日 19時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
萌月姫(プロフ) - 番外編も面白かったです!心暖まるお話でした! (2018年4月2日 12時) (携帯から) (レス) id: 876c31ca14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:惠里子 | 作成日時:2018年2月23日 22時

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