【妖怪ウォッチ】陽・桜色のあの子

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次の日。



引っ越しの準備が一段落ついたので、数日ぶりに学校に行くことにした。



昨日会った女の子たちやケータ君は、なんだかちょっと様子がおかしかったけど……。




急に行ったらみんなびっくりするかな？




ちょっとウキウキしながら、さくら第一小学校の校門をくぐった。




職員室ではいろんな先生が声をかけてくださった。「大変ね〜」とか、「何か手伝うことあったら言ってね」とか。



みなさんお優しい……なんて思いつつ受け答えしながら職員室を見渡すと、理科の先生が見あたらなかった。




いつも朝早くても来てたのに……珍しいな。




生徒の子たちも登校してきて、もうみんな教室にいるであろう時間になり、私は職員室を出て5-2に向かう。




しばらく来てなかったから、ちょっとだけ緊張していた。




ドキドキしながら階段を上り、廊下を少し歩くともう着いてしまった。



深呼吸して、扉を開ける。




「おはよう、みんな……」



以前と同じように挨拶をすると……。




「うわあっ！A先生!!?」



「え？」



生徒の子たちから、昨日会った女の子たちと同じような反応が返ってきて、少しびっくりしてしまった。



みんなはこの広い教室の中でなぜか一ヶ所に密集している。何か作業でもしていたのかな。




私が教室に入って扉を閉めると、机の上に置いていた紙やらペンやらを慌てて片づけ始めた。



「みんな何してたの？」



「ええっと……あの、ほら！図工の授業の、予習っていうか……」



「予習？」



どんなの作ってるのかなあと近付いて見ようとすると、「見ちゃダメ！」と止められてしまった。




「せ、先生は気にしなくていいよ！ねっ！」



「う、うん……」



「そ、それよりA先生。しばらく学校来ないんじゃなかったの？」



「え？えっと、作業が一段落ついたから、久しぶりに来ようかと思って……」



「そ、そっかそっか！」




な、なんだろう。みんなやっぱり変だよ。




もしかして……何か私に隠してることとか、あるのかな？




私が学校に来ていない間に何があったんだろう……。



ま、まさか、私……、




みんなに嫌われてるとか？




ど、どうして……。

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