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「まあ、春斗君がまだ一年生だし。慣れない環境で気が立っているだけかもしれないし。
この先落ち着いてくるかもね。
…ほらもう泣かないの！宗像先生！」
「うぅ……」
しかし、その後も桃嵜さんの態度は変わらず、
私は緊張のあまり、ありえないミスをしまくった。
「何で何も無いところで転ぶの!?バカなの!!?」
「すみません…」
廊下で大声で怒鳴られるものだから、声を聞きつけて驚いた様子の生徒が通りかかることもあった。
私はペコペコと謝るばかり。
ある日、
放課後に、ランドセルを背負って帰ろうとしている様子の子が、私に話しかけてきたことがあった。
多分低学年の子だったと思う。
「せんせーっ！帰る前に、図書室で勉強ってしてもいいの？」
えらい！
私は心底感心した。
「えっとね…」
私が受け答えをしようとすると、偶然通りかかった桃嵜さんが、
「その子新人だから！
ちゃんとした先生に訊かないと危ないわよ！」
と叫んだ。
しんと静まり返る廊下。
その子が不安そうに私を見上げていた。
「せんせ？」
「あはは…大丈夫大丈夫…」
ああ…桃嵜さんに会いたくない。
私はいつの間にか、桃嵜さんの影に怯えるようになっていた。
「宗像先生大丈夫？」
「はい…」
女性の先生が心配してくれる。
桃嵜さんは学校の中ではかなり有名になっていた。…あまり良い意味ではないけど。
担任の先生や理科の先生だって名前は聞いたことあるはずだけど、
私がいろいろ叱責されてることなんて知ってるわけないよね…。
「ふう……」
無意識に溜め息混じりになってしまう。
その日私は、花瓶の中の水を取り替えようとしていた。
廊下をてくてくと水道に向かって歩いていくと、トイレから女性が出てきた。
背が高い…生徒じゃない？
…まさか。
「…ひっ…、桃嵜さん…!!」
びくっとしてしまい、
「あっ！」
運ぼうとしていた花瓶が手から滑り落ちる。
ガシャン!!!
水が飛び散り、花瓶は割れ、
桃嵜さんがこちらを振り返った。
少しの沈黙のあと、
「しっ…信じらんない!!!
何やってんのよ!!」
と怒鳴られる。
「すっ…すみません」
私が急いで花瓶の破片を片付けようとすると、
桃嵜さんは、破片の中でも大きなそれをガッと蹴飛ばし、
「あなたこの仕事向いてないわよ!!
事故起こす前に辞めたほうがいいんじゃない!!?」
と叫びながらドタドタと歩いていってしまった。
「……」
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ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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海葉(プロフ) - 明石美音子さん» あっスミマセン、レスボタン押すの忘れてました(-.-;) (2017年12月3日 11時) (携帯から) (
レス) id: f36489ca03 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ﾊｯ!(゜ロ゜)使用済みという考え方がありましたか！そうかもしれませんねぇ(笑)大将組はもちろん、皆さん変だったので、ツッコミ役三人組に期待してしまいましたよ(笑) (2017年12月3日 11時) (携帯から) (レス) id: f36489ca03 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございまーす！そうだったんですか!?嬉しいです！大将さんたち登場しましたね！もういろいろ面白くてずっと笑ってました(笑)オロチさんがマフラー龍の頭にまでブリーフ被せてたのが印象的でした(笑)あれは新品なのか、それとも彼の使用済みなのか…。 (2017年12月3日 0時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - 続編おめでとうございまーす！私はよく宗像ちゃんを思い出して頑張っている人の一人です、いつもありがとうございます…！ああ、そういえば大将組、先週出てきましたよね！どうでした？(私はオロチさんのブリーフの身につけ方が好きですね（笑）) (2017年12月2日 20時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - ユカ松♪さん» どういたしまして！ありがとうございます！お気に召されたなら良かったです！ (2017年11月22日 22時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明石美音子 | 作成日時：2017年10月9日 21時
