☆ ページ25
そして、それからどのくらい経ったのか、
目が覚めたときには、私の側にはまだ妖怪さんがいた。
えんらさん…？帰ったんじゃ…。
と思ったけど、よく見たら、違う。
えんらさんじゃない。
その妖怪さんは、私の額と頬に、その冷たい手を当ててくれている。
「ふ、ふぶき姫ちゃん…？」
「あ、ごめん！起こしちゃった？」
「ううん、大丈夫…」
寝る前は、えんらさんがいたはずだけど、何故か代わりにふぶき姫ちゃんがいた。
「どうして私の家に…？」
寝起きでちょっとぼーっとしながらも、ふぶき姫ちゃんに訊ねてみる。
「Aちゃんが病気で倒れちゃったって噂で聞いたから！大丈夫なの？」
「びょ、病気だなんてそんな…ただの風邪だよ」
噂って怖い。
私がそう言うと、ふぶき姫ちゃんはさらに説明してくれる。
「その噂を聞いて、急いでAちゃんの家に来てみたら、別の妖怪がAちゃんを寝かしつけてて…。
その妖怪は、
『あら、あなたもAちゃんを心配してきたの〜？じゃあ、私はもう帰るから、この子のことお願いね〜』
って帰って行っちゃったけど」
間違いない。えんらさんだ。
「ていうか…ふ、ふぶき姫ちゃん。私のこと心配して、わざわざ来てくれるなんて…」
私がしみじみとそう言うと、ふぶき姫ちゃんは
「何言ってるの！私たち友だちでしょう！」
と嬉しい言葉をくれる。
額と頬に当てられた彼女の手は、氷のように冷たくて気持ちよかった。
「私、Aちゃんの熱が下がるまでこうしてようかと思ってるんだけど…迷惑じゃない？」
「迷惑なわけないよ…ありがとう」
素直にお礼を言うと、ふぶき姫ちゃんは少し照れていた。ような気がする。
私が寝付くまでの間、ふぶき姫ちゃんは私の顔に手を当てながら、いろんなお話をしてくれた。
…ほとんどがあつガルルさんたちに対する愚痴だったような気もするけど。
でも独りきりで寝ているよりはずっといい。
そして、そのうち私は眠りについてしまい、
目が覚めたときには、もう朝だった。
随分長く眠れた気がするなあ…。
そう思いながら、だいぶ楽になった体を布団から起こし、ちらりと横を見た。
すると、私の体に布団の上からもたれかかるように、ふぶき姫ちゃんがスヤスヤと眠っていた。
私は自分の額に手を当てる。
熱下がってる…。
本当にずっとそばにいてくれたんだ…。
…ありがとう。
感謝の気持ちを込めて、ふぶき姫ちゃんの頭を撫でると、不意に彼女が微笑んだ気がした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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海葉(プロフ) - 明石美音子さん» あっスミマセン、レスボタン押すの忘れてました(-.-;) (2017年12月3日 11時) (携帯から) (
レス) id: f36489ca03 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ﾊｯ!(゜ロ゜)使用済みという考え方がありましたか！そうかもしれませんねぇ(笑)大将組はもちろん、皆さん変だったので、ツッコミ役三人組に期待してしまいましたよ(笑) (2017年12月3日 11時) (携帯から) (レス) id: f36489ca03 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございまーす！そうだったんですか!?嬉しいです！大将さんたち登場しましたね！もういろいろ面白くてずっと笑ってました(笑)オロチさんがマフラー龍の頭にまでブリーフ被せてたのが印象的でした(笑)あれは新品なのか、それとも彼の使用済みなのか…。 (2017年12月3日 0時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - 続編おめでとうございまーす！私はよく宗像ちゃんを思い出して頑張っている人の一人です、いつもありがとうございます…！ああ、そういえば大将組、先週出てきましたよね！どうでした？(私はオロチさんのブリーフの身につけ方が好きですね（笑）) (2017年12月2日 20時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - ユカ松♪さん» どういたしまして！ありがとうございます！お気に召されたなら良かったです！ (2017年11月22日 22時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明石美音子 | 作成日時：2017年10月9日 21時
