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「二人とも、傘持ってないんでしょ？
私が家まで送るよ」
ビーズの作品をたくさん作り、3人で楽しくすごしているうちに、午後5時を過ぎてしまった。
雨はお昼頃ほど強くはないけど、まだポツポツと降っている。
二人には大きめの傘一本を渡し、私は折りたたみ傘を持って外へ出た。
「寒いねえ…」
雨のせいもあるだろうけど、気温が低く、風邪をひいてしまいそう。
秋らしいことする前に冬が来ちゃいそうだな…。
3人で、学校の話とか、趣味の話とかをしながら歩いているうちに、
あっという間に、そよ風ヒルズにあるユウカちゃんの家に着いてしまった。
綺麗なマンション。リリィガーデンというらしい。いいなあ…。
「ありがとうA先生。イナホもありがとう」
「またね、ユウカちゃん！」
「あ、待って先生！」
エントランスの前でユウカちゃんに呼び止められる。
「これ、先生にあげる！今日のお礼！」
ユウカちゃんの手から私の手に移ったそれは、彼女が作っていた猫のビーズだった。
「わあ…ありがとう！」
「えー？いいなーA先生」
「イナホにもまた作ってあげるって！また明日ね！」
手を振ってエントランスに入っていくユウカちゃんを見送った。
さて、次はイナホちゃんだね。
そう思ってイナホちゃんの方を見ると、
なぜかキョロキョロと外を見渡している。
「……」
「………イナホちゃん」
「あ、はい!?」
話しかけるとびっくりしたようにこちらを振り返る。
なんとなく、なんとなくだけど…分かった。
「…USAピョンさんが心配なんだね？」
「え!?いやいやいや…やだなーA先生！」
慌てたように否定しているけど、これは、違う。きっと図星だ。
「私も一緒に謝ってあげようか？」
「え、いやいや、だからそんなんじゃ…」
またもや否定しかけたイナホちゃんだったけど、観念したように、
「…A先生そんなに鋭い方でしたっけ？」
とうなだれた。
「この雨だし、もしかしたらイナホちゃん家に帰ってるかもしれないよ。今帰っていなくっても、きっとそのうち帰ってくるよ。
二人は家族みたいなものでしょ？」
正直な気持ちを告げてイナホちゃんに笑いかける。きっと二人なら、心配しなくても時間が解決してくれると思ったから。
「うん…そうですよね！ありがとうございます先生！」
元気になったイナホちゃんを家まで送り、一人での帰り道、
寒さに少し身を震わせて、桜色のカーディガンの上から二の腕をさすった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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海葉(プロフ) - 明石美音子さん» あっスミマセン、レスボタン押すの忘れてました(-.-;) (2017年12月3日 11時) (携帯から) (
レス) id: f36489ca03 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ﾊｯ!(゜ロ゜)使用済みという考え方がありましたか！そうかもしれませんねぇ(笑)大将組はもちろん、皆さん変だったので、ツッコミ役三人組に期待してしまいましたよ(笑) (2017年12月3日 11時) (携帯から) (レス) id: f36489ca03 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございまーす！そうだったんですか!?嬉しいです！大将さんたち登場しましたね！もういろいろ面白くてずっと笑ってました(笑)オロチさんがマフラー龍の頭にまでブリーフ被せてたのが印象的でした(笑)あれは新品なのか、それとも彼の使用済みなのか…。 (2017年12月3日 0時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - 続編おめでとうございまーす！私はよく宗像ちゃんを思い出して頑張っている人の一人です、いつもありがとうございます…！ああ、そういえば大将組、先週出てきましたよね！どうでした？(私はオロチさんのブリーフの身につけ方が好きですね（笑）) (2017年12月2日 20時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - ユカ松♪さん» どういたしまして！ありがとうございます！お気に召されたなら良かったです！ (2017年11月22日 22時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明石美音子 | 作成日時：2017年10月9日 21時
