翌日……-3 ページ27
炭治郎「鬼でありながら……人と共存……?!」
仁也「そうだ。鬼神様は人々を鬼や厄災、天災から護る代わりに人と共存出来るようにする事を約束した」
炭治郎「………」
仁也「そして鬼神様は鬼殺隊と密接に関わっている」
炭治郎「えっ!?」
仁也「この事を知っているのは産屋敷家とこちらと炭治郎、禰豆子だけだ」
炭治郎「っ………何でこのことを…俺に話したんですか…?」
仁也「感だ」
炭治郎「感…ですか……!ちょっと待ってください!産屋敷家の方々はともかく…何故仁也さんが鬼殺隊と鬼神様の関係を知っているんですか!?」
仁也「………それはこちらが……その鬼神様だからだ」
炭治郎「えっ……!?」
炭治郎『嘘をついている匂いがしない……ってことは…仁也さんは鬼舞辻無惨よりも長生きしているでてことか…!?』
仁也「……あぁ、言い方が少し悪かったな。こちらは二代目だ。お父さんが鬼神様。お母さんが人間だ」
炭治郎「って事は……鬼神様と人間の…混血…ってことですか?」
仁也「まぁ、速い話がそうなるな」
炭治郎「仁也さんからは嘘の匂いが全くしません…俺は仁也さんを信じます」
仁也「匂い……?」
炭治郎「あっ……俺は昔から鼻が良くて、匂いでその人が言っていることが本当か分かるんです」
仁也「へぇ……なら似たもの同士だな」
炭治郎「えっ…?」
仁也「こちらも鬼神様の姿の時に限り、人を体内に取り込む事でその人の傷を治すことが出来る。まぁ……目とか、繊細な所は無理なんだけどな」
炭治郎「……もしかして…しのぶさんのお姉さん…カナエさんが生きているのって…」
仁也「ああ。……見せた方が早いか」
辺り一面が白く光り出す
炭治郎「っ……!!……!?」
目の前に立っている人ならざるもの
炭治郎「仁也…さん?」
鬼神様?「そうだ。あ、こっちの姿では鬼神様と」
炭治郎「あ、はい」
鬼神様「腕、見せてみろ。昨日縄で縛ってたろ」
炭治郎「はい」
鬼神様「………」
手首に手をかざすとぽわぁぁ…とした光が放たれ、スぅぅぅぅ……と傷が癒えていく
炭治郎「傷が……」
鬼神様「いきなり顎を治すとしのぶに怪しまれるからな」
炭治郎「そうですね…ありがとうございます」
禰豆子「むー!」
鬼神様「ん?あぁ、大丈夫だ」
炭治郎「え…禰豆子の言葉が分かるんですか?」
鬼神様「まぁな。禰豆子も鬼舞辻とは言え鬼の血が混じってる。鬼人同士、通じるものがあるってことだ」
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作者名:白百合 | 作成日時:2020年4月3日 22時