不死川実弥の師範さん.2 (ページ21)

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鬼殺隊柱合裁判-4 ページ21

お館様「……分かった。いいよ」

仁也「ありがとうございます。さて……竈門炭治郎。今からお前の妹に血を見せる。それでもし喰い付かなかったらお前はともかく竈門禰豆子のことは認める。ただし、もし喰い付いたら…分かってるよな？」すっと目を細めて言う

炭治郎「っ……はい…」

仁也「…お館様。失礼仕る」

グサッ

小刀で切りつけた腕を箱の上に垂らす。

仁也「鬼。血だ。人間の中でも特に珍しい…実弥以上の稀血だ」

ガタッ

蓋が空いて竈門禰豆子が出てくる

禰豆子「フーっ……フーっ……」

炭治郎「っ……禰豆子！！」

禰豆子「！！」

禰豆子『……人は守り…助けるもの…傷つけない…絶対に傷つけない…！それにこの人、白い髪の男の人と違って、私を刺そうとしてこなかった…さっきとか…殺そうと思えばいくらでも時間はあったのに…』

(-H-´ )プィッ

仁也「………」

お館様「どうしたのかな？

ご息女「鬼の女の子はそっぽ向きました。不死川様に三度刺され、不知火様に目の前に血まみれの腕を突き出されても我慢して噛まなかったです」

お館様「ではこれで、禰豆子が人を襲わない事の証明が出来たね」

仁也「………そう…認めざるを得ない…ですね」

お館様「炭治郎、それでもまだ禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう。証明しなければならない。十二鬼月をたおしておいで。そうしたら皆に認められる。炭治郎の言葉の重みが変わってくる」

炭治郎「俺は…俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します！俺と禰豆子が必ず！！悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう！！」

お館様「今の炭治郎には出来ないからまず十二鬼月を1人倒そうね」

炭治郎「はい…」

お館様「鬼殺隊の柱たちは当然抜きん出た才能がある。血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げて死線をくぐり十二鬼月をも倒している。だからこそ柱は尊敬され優遇されるんだよ。炭治郎も口の利き方には気をつけるように」

炭治郎「は……はい」

お館様「それから…実弥、仁也。あまり下の子に意地悪をしないこと。」

実弥「御意…」

仁也「…………………御意」

お館様「炭治郎の話はこれで終わり。下がっていいよ。そろそろ柱合会議を始めようか」

しのぶ「でしたら竈門君は私の屋敷でお預かり致しましょう」

炭治郎「えっ？」

しのぶ「はい。連れて行ってください！」

隠「前失礼しまァす！！」

お館様「では柱合会議を…」

炭治郎「ちょっと待ってください！その傷だらけの人に頭突きさせてもらいたいです！」