弐 ページ8
ひ「よし、これでもう大丈夫だよ」
『ありがとうらんらん!』
無事に大先生の御祓いを終え、ほっと胸を撫で下ろす。
これでもう安心だ。
ひ「この時間にきたってことは、学校は休んだんでしょ?どうせならお茶していきなよ。美味しいお茶菓子もあるから」
『いいの?……あ、大先生も時間ある?』
鬱「僕も構わへんよ」
ひ「じゃあ俺の家に行こうか」
ひとらんの家につき、和室へと通される。
私が座布団の上に座ると、すぐにその隣にシャオロンが腰を下ろす。
けれどその間には若干の距離が空いていた。
『……もしかして拗ねてる?』
シ「拗ねとらんし!」
そう言ってシャオロンはふいっとそっぽを向く。
……やっぱ拗ねてるじゃん。
鬱「あれ?そういえば2人ってあの神社に祀られとる神様なんやろ?今更やけど、神社の外に出ても大丈夫なん?」
オ「別に彼処から出ちゃいけないっていう決まりはないからな。それに比較的、この町は平和やし」
鬱「比較的?」
気になる単語を大先生が繰り返すと、ひとらんが説明をする。
ひ「この町は影とか、悪いものは滅多に現れることがないんだ。だから俺もオスマンも影を倒す力より、祓う力の方が強い。Aちゃんと違って、あんまり倒す力は求められないからね。
寧ろ影が現れやすいのは、君達の町の方」
鬱「え……なんでなん?この町も俺らの町も、対して差はないと思うんやけど……」
オ「昔、この辺は大きな戦争があったんや。軍人も民衆も、大勢の人が亡くなった。その戦場になったのが、ちょうど君達の町が位置する場所なんや」
ひ「あの町では今でも大勢の魂が憎しみなどの負の感情をいだいて、さ迷い続けているんだよ」
鬱「……それらを倒すのが、Aちゃん達ってことなんやな」
『本当は、【倒す】のは最終手段にしたいんだけどね。まだ自我を失っていない魂は、できるならそのまま浄化してあげたいし』
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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます!そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです!ここまで本当にありがとうございました! (2019年10月12日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!そしてお疲れ様でした!とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした!!番外編も、無理しない程度にがんばってください!!これからも応援してます! (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます!ここまで本当にありがとうございました……!! (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……! (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果!!((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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