漆 ページ39
突然私達の周りに張られる、見覚えのある結界。
振り返れば、肩を上下させながらこちらに駆け寄るショッピの姿が。
『ショッピさん……！』
シ「すまん、助かったわ」
ｼｮ「よかった……」
臭いも多少弱くなり、落ち着きを取り戻し改めて結界の奥を見つめる。
……真っ暗で、なにも見えない。
ｼｮ「……Aさん、シャオロンさん。この影の量、倒すことができますか？」
シ「……難しいと思うわ。せめて影の核が分かればええんやけど、この視界で探すのは困難や」
『ゾムさんもらんらん達も……皆、何処にいるんだろう』
祓う力を持つらんらん達ならともかく、ゾムさんは……。
＿＿Aちゃん達、聞こえる？
『ッ！』
シ「この声……！」
不意に聞こえた、脳に直接響いてくるようなオスマンの声。
それは二人にも聞こえているらしく、キョロキョロと辺りを見回す。
『マンちゃん！そっちは大丈夫？』
＿＿ひとらんもおるし、暫くは持ちそうや。ロボロも無事やで。
ｼｮ「どうします？合流は難しそうっすよね」
＿＿そうやな。下手に動かん方がええかもしれん。
シ「オスマン、そこから人狼の姿は見えるか？」
＿＿残念ながら、見えへんな。
『……』
早くゾムさんを見つけないと。
そのためにはまず、影の核を……
でもがむしゃらに矢を射っても、無駄になるだけだし……。
『……シャオちゃん』
シ「ん？どうしたA？」
『ついさっきまでゾムさんと戦ってたシャオちゃんに聞く。ゾムさんの体力って、まだ結構残ってそうだった？』
するとシャオロンは眉を寄せ、あちこちに傷がついた自分の手に視線を落とす。
シ「……正確にはわからんけど、あいつの体力は並みのものやないで」
『影を倒した後でも、その体力って残りそう？』
＿＿Aちゃん？
ｼｮ「なにか案でも？」
『影はこのビルを包み込んでる。核もきっと、このビルの何処かにある。
……それなら、このビルごと射ち抜くことはできないかなって』
シ「なッ！？」
＿＿ッ！！
ｼｮ「は……ッ！？」
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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます！そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです！ここまで本当にありがとうございました！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした！！番外編も、無理しない程度にがんばってください！！これからも応援してます！ (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます！ここまで本当にありがとうございました……！！ (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……！ (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果！！((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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