伍 ページ37
Aside
『シャオちゃん！！』
シ「はっ、遅いわお前ら！」
そう言ってシャオロンは、いつも通り口角を上げて見せる。
けれどその姿は、今まで見たことがないほどにボロボロだった。
ゾ「ッ！お前ら……」
ゾムは私たちに気がつくと、ピタリと動きを止める。
そしてオスマンの背で眠るロボロをみて、目の色を変えた。
『ゾムさん、聞いてください！今は戦ってる暇なんてないんです！ロボロとゾムさんは、影に取りつかれているんです！！
なんとかロボロに取りついていた影は倒すことができましたが、ゾムさんはまだ＿＿』
ゾ「……れろや」
『このままじゃゾムさんが危険なんです！だから……ッ！！』
ゾ「ロボロから離れろや」
『……ッ』
ギロリと、殺意剥き出しの瞳がこちらに向けられる。
その圧に思わず後退すると、後ろに立っていたひとらんが私の肩に手を乗せる。
ひ「……何を言っても、もう聞こえないみたいだね」
『らんらん……』
ひ「それじゃあ、作戦通りいくよ。さっきと同じように俺が彼から影を引き離すから、Aちゃんは準備してて。ショッピくんも、いいね？」
ｼｮ「っす」
ひとらんはそう告げると、刀に手をかけてゾムの元へと駆け出す。
私は弓を構え、矢の先をゾムへと向ける。
ひとらんが刀を鞘から抜き、ゾムへと降り下ろそうとしたとき。
ゾ「＿＿ロボロから離れろって言っとんねんクズ共がァッ！！」
ひ「なッ！？」
『ひゃッ！！』
ｼｮ「ッ！？」
突然、ゾムさんから放たれる真っ黒な闇。
尋常じゃないその影は、一瞬にして私達の視界を黒く染めた。
＿＿消シタイッテ、消シチャッテイインダッテ
＿＿一人残ラズ、
＿＿ミーンナ殺シチャエ！アハハハッ
噎せ返るような甘い臭い。
口元を手で覆い、影から逃れるように地面にしゃがみこむ。
『……ッ』
影で、前が見えない……
この量、もしかしてビル中を埋め尽くしてる？
これが、ゾムさんの抱えていた負の感情なの……？
＿＿アレ？ネェネェ！ナンカココニ、美味シソウナ子ガイルヨォ
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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます！そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです！ここまで本当にありがとうございました！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした！！番外編も、無理しない程度にがんばってください！！これからも応援してます！ (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます！ここまで本当にありがとうございました……！！ (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……！ (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果！！((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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