弐 ページ28
『……ん、』
？「お、ようやく気がついたん？全然目ェ覚まさへんから、力加減間違えたかと焦ったわ」
『だ、誰……？』
緑色のフードを被った青年は、ニヤニヤと口角を上げながら私の顔を覗き込む。
『……って、え、何！？下ろしてよ！！』
腰と膝裏に回された腕。
私はフードの青年に横抱きにされて何処かに運ばれていることに気がつき、ジタバタと暴れる。
？「ちょ、暴れんな暴れんなって。悪いようにはせぇへんから」
『いや、もう既に悪い状況だから！！ここどこ！？っていうか誰！？』
？「ここは今はもう使われとらんビルや。近々壊されるらしいし、誰も来ぉへん。
そんで俺は……まぁこの姿で合うのは初めてやけど、ホンマに覚えとらん？」
この姿で……？
ってことはこの人も人間じゃない？
＿＿ロボロと同じで。
改めて彼の顔に視線を向ける。
歩く度に僅かに揺れるフードの奥に、怪しく光る黄緑色の瞳が見えた。
『……ッ！』
その瞳を、私は知っている。
『あの時の、黒い狼……！！』
ゾ「んふふ、正解や。
名前はゾムって言うんや。よろしくな」
ゾムはニヤリと笑った後、「ここでええやろ」と呟いて私を下ろす。
下ろされた私は即座に彼から離れ、距離をとった。
『ッ！』
ゾ「え〜そんな警戒せんでもええやん。俺傷ついたわ〜。
……あ、ここはビルの最上階。逃げようなんて思わんでな」
『……ロボロくんは何処？2人は、何者なの？』
ゾ「それを今から話すんや。それで、俺らのことを理解して、決断してほしい。
排除するべきモノか、そうでないモノか。
黄魄神社の巫女としてやなく、人間として。
……アイツのことを一番理解できる人間が、雨宮A。お前やと思うから」
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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます！そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです！ここまで本当にありがとうございました！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした！！番外編も、無理しない程度にがんばってください！！これからも応援してます！ (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます！ここまで本当にありがとうございました……！！ (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……！ (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果！！((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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