伍 ページ23
コ「ん、……んぉ？」
『コネくん！よかった、気がついて……』
コ「A……？」
『びっくりしたんだよ。ここに来てみたら、皆地面で寝てるんだもん』
コ「皆？……ってうおッ！？なんやこれ！！」
起き上がったコネシマは、周りで倒れている友人達を見てそう叫ぶ。
そして全員を叩き起こし、再びAに視線を向ける。
コ「なんやその……すまんかったな。ここで花火見よう思って、寝てもうたみたいやわ」
『びっくりしたけど、怪我とかなくてよかったよ。あと、花火ならここより××橋の方が綺麗に見えるらしいよ？』
コ「ホンマかそれ！！じゃあ皆、そっち行こうや！！……あ、Aも来ぉへん？」
コネシマからの誘いに、眉を下げて首を横に降る。
『ごめん。私、ちょっとこの後用事があって』
コ「そっか……ん、まぁ用事なら仕方ないな。また明日、学校でな！」
『うん！バイバイ』
手を降ってコネシマを含めた男子達を見送る。
そしてゆっくりと振り返り、ずっと黙っていた龍神様へと視線を恐る恐る移した。
『……えっと、本当に他の人には見えないんですね』
シ「雨宮A。お前はなんで今日ここへ来たんや？妖気を感じて、じゃないんやろ？」
『最近、色々と悩んでばっかだったので……花火、見たいなと思って。ここなら綺麗に見えると思ったんです』
シ「ほーん？【ここより××橋の方が綺麗に見える】んやなかったっけ？」
『う……』
墓穴掘った……。
龍神様から目をそらし、次の言い訳を考える。
けれど、相手は神様だ。
どんな言い訳も無駄だと察し、俯きながら小声で言う。
『……本当は、結構この神社のことが気になってて。最近もずっとモヤモヤした気分で……使命から逃げた罪悪感、ですかね。
影と関わるのが怖いんです。だから、巫女のことをお断りしました。
けれど私がそうやって巫女から逃げたら、コネくんみたいに影に飲み込まれてしまう人も出てくるんですよね。
それは嫌なんですけど、私には影を倒す力もないし……』
シ「＿＿花火」
『え？』
突然、龍神様が私の言葉を遮る。
驚いて顔を上げると、龍神様はニッと口角を上げてこちらに掌を差し伸ばしていた。
シ「……花火、見に来たんやろ。特等席で見せたるわ」
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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます！そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです！ここまで本当にありがとうございました！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした！！番外編も、無理しない程度にがんばってください！！これからも応援してます！ (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます！ここまで本当にありがとうございました……！！ (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……！ (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果！！((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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