No.35 疑われて ページ38
『ねぇトンくん』
ト「ごめん、ちょっと今忙しいから後でええ？」
『あ……うん』
あれから数日間。
明らかに私とトンくん達との会話は少なくなり、私達の間は距離が開いていった。
時々鬱くんとロボロくんは眉を下げてこちらを見ていたり、気をきかせて話しかけてくれたりするけど……
でもやっぱり辛い。
私、皆に何かしちゃったかな？
思い当たることは何もないけど……。
もしかして私、皆に【内通者】だって疑われてる＿＿？
ゾ「なんか元気ないな、Aちゃん」
『ッ！』
突然ポンと肩に手を置かれ、振り返るとそこにはゾムターの姿が。
すぐに私は笑顔を作り、何気無い風に装う。
『何でもないですよ！ちょっとぼーっとしてただけです』
ゾ「そうか？……最近どうも、Aが元気ないように見えてなぁ。何かあったん？」
ゾムターはママと同じように私の頬に手を当て、自然な動きで耳を触る。
……ママもこうして、発信器に何の異常もないか確認してたんだ。
ゾ「何かあったら言ってや。俺やって家族なんやし」
優しくそう微笑むゾムター。
その言葉が本物なら、どんなに心強いことか。
『ありがとうございます。でも、本当に大丈夫です』
ゾ「ホンマに？トントン達と喧嘩とか、しとらん？」
『してないですよ』
ゾ「なら、」
コ「ゾムター。ママが呼んどる」
ぐいぐいと顔を近づけてくるゾムターの言葉を遮ったのは、いつの間にか横に立っていたコネくんだった。
ゾムターはコネくんの方を向き、再び微笑む。
ゾ「……ありがとな。すぐ行くわ」
そう言ってゾムターが私から顔を離そうとしたとき。
ゾ「今日の消灯時間の後、俺の部屋に来てや。やっぱり心配やから、相談受けたる。
……悪いようにはせぇへん。自分に素直になりぃや」
『ッ！』
ゾムターはそのまま部屋から出ていく。
とりあえずコネくんにお礼を言うと、コネくんは「おん」と一言返して部屋から出ていってしまった。
相談、って……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
お久しぶりです。
突然なんですが、この度凛桜ぽん様主催の合作企画に参加させて頂きました！
皆様の作品が素晴らしすぎて、私の作品が浮いている気がします……
よかったらどれが私の作品か当ててみてください！
(後書きを見ればすぐにわかるけど)
Unchanged to you【ch3周年企画】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 353人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウイ(プロフ) - え、イラスト上手すぎやないかぁ〜？(殴 はい、すません。これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年3月19日 20時) (
レス) @page14 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - シリウスさん» イラストできました！コミュの方にURL貼っておきましたので是非… (2019年5月5日 17時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - うさまるさん» コメントありがとうございます！全然気がつきませんでした……3ではなく4でしたね。ありがとうございます！ (2019年5月5日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる(プロフ) - NO.8って…フルスコア4匹じゃないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 882049990d (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - mio@厨二病さん» コメントありがとうございます！寧ろ書いていただけるんですか！？こんな作品のイラストでよろしければ、ぜひ……！ (2019年5月4日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
