No.31 怖い ページ34
ト「結局、逃げきれたのは俺とコネシマだけか……」
鬼ごっこを終えて、私達はいつものように森の奥に来ていた。
話題はもちろん、先ほど一緒に鬼ごっこをしていたゾムターのことで。
ロ「え？大先生捕まったん？」
コ「コイツ俺らのすぐ側で木から滑り落ちて！危うく俺らまで捕まる所やったわ！！」
鬱「やっぱ、肝心なところでガバるところは変わらへんのなぁ……」
ト「……A？大丈夫か？」
『ッ！』
トンくんに肩を叩かれ、私の肩は大袈裟すぎるほどに大きく跳ね上がる。
それを見たトンくんは、心配そうに私の顔を覗き込む。
ト「どうしたん？……さっきAが言ってた、ゾムターに言われた言葉、気にしてるんか？」
『……うん。それも、あるんだけど』
まだ僅かに震えている自分の手に視線を落とす。
『……ちょっと、怖かったんだ』
鬱「怖かったって……ゾムターが？」
『ううん。……もし、これが脱獄の本番だったらって。そう考えたら、怖くなって。
……今まで考えたこともなかったけど。もし全員の脱獄が失敗して、誰かがママやゾムター、鬼に捕まったら。その子、予定より出荷時期が早まったりするのかなって』
ト「ッ！！」
脱獄自体が怖くなったわけじゃない。
ただ、それのせいで家族の誰かが、決められた時間よりも早く死ぬことになったら。
それは間違いなく、私がその子を殺めたことになる。
＿＿怖い。
ト「……大丈夫。失敗なんてさせへんよ」
震える手に、トンくんの手が重ねられる。
コ「そうや。怖がってたら、何もできなくなるで」
鬱「全員で逃げる、そう決めたやろ？」
トンくんも鬱くんも、あのコネくんですら、今だけは優しい笑顔でそう言ってくれた。
ト「Aの言う通り、個々での逃走は危険や。だからこれから改善していく。
皆のデータはだいたい取れた。明日からは、チームに分けてチームで逃げる鬼ごっこをするんや。脱獄の本番、隊列を組んでチームで逃げれるように……より、本番に近づける」
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ウイ(プロフ) - え、イラスト上手すぎやないかぁ〜？(殴 はい、すません。これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年3月19日 20時) (
レス) @page14 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - シリウスさん» イラストできました！コミュの方にURL貼っておきましたので是非… (2019年5月5日 17時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - うさまるさん» コメントありがとうございます！全然気がつきませんでした……3ではなく4でしたね。ありがとうございます！ (2019年5月5日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる(プロフ) - NO.8って…フルスコア4匹じゃないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 882049990d (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - mio@厨二病さん» コメントありがとうございます！寧ろ書いていただけるんですか！？こんな作品のイラストでよろしければ、ぜひ……！ (2019年5月4日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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