No.30 みつけた ページ33
ゾ「ほらほら、はよ逃げんと捕まるで〜？」
『はぁ……ッ！』
徐々に荒くなってくる呼吸。
やっぱり、いつも以上に体力の消耗が早い。
振り返ってはいないが、ゾムターとの距離ももうあまりないだろう。
捕まるのも時間の問題……
ロ「……A、こっちや！」
ロボロくんは目で右に曲がるように指示をし、2人で右に曲がって岩の影に身を隠す。
「A大丈夫？」
『しッ！』
人差し指を口に当て年少者2人に静かにするように伝え、私も必死に息を潜める。
ゾ「んふふ、かくれんぼやな〜。Aもロボロも、抱えながら走って疲れたやろ？休まなきゃ動けへんよなぁ」
上機嫌な声が近づいてくる。
ゾ「でもロボロ、お前も年少者抱えて走り出した時は驚いたわ。
1人でも逃げられた例しないのに」
『……？』
……どういう意味？
チラリとロボロくんの方を見れば、彼は眉を寄せて表情を固くさせていた。
やっぱり……ロボロくんはこのハウスに来る前に、ゾムターと会ったことがあるの……？
ゾ「A、お前も甘いわ」
『ッ！』
静かに両手で自分の口を覆う。
ゾ「自分も追われとるのに、他の子抱えて走るような【甘さ】。これがお前の弱点や」
私の……、弱点。
【追われてる】。
恐らくこれは、鬼ごっこだけを示した言葉ではないだろう。
ゾ「諦めて出て来……たらつまんないわな。でも、悪いようにはせぇへんよ。
A。もしお前があの日【収穫】を見たんなら、俺はお前の味方やで」
『ッ！！』
【収穫】。今、はっきりそう言って……
ロ「あ……ッ」
横に隠れていたロボロくんが、小さく声を溢す。
反射的にロボロくんの方を見ると、そこには……
ゾ「みぃつけた」
にんまりと笑って、岩からこちらを覗き込むゾムター。
ポンッと優しく肩を叩かれる。
何気ない、鬼ごっこのよくある普通の行動だった。
けれどその行動1つで、私の背筋は凍りついた。
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ウイ(プロフ) - え、イラスト上手すぎやないかぁ〜？(殴 はい、すません。これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年3月19日 20時) (
レス) @page14 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - シリウスさん» イラストできました！コミュの方にURL貼っておきましたので是非… (2019年5月5日 17時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - うさまるさん» コメントありがとうございます！全然気がつきませんでした……3ではなく4でしたね。ありがとうございます！ (2019年5月5日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる(プロフ) - NO.8って…フルスコア4匹じゃないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 882049990d (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - mio@厨二病さん» コメントありがとうございます！寧ろ書いていただけるんですか！？こんな作品のイラストでよろしければ、ぜひ……！ (2019年5月4日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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