No.1 GFハウス ページ3
「Aー！朝だよ、起きてー！！」
『……ん』
「Aー！！」
『……うぁ？……あ、おはよう皆』
「おはよー！」
ベッドから下りて、ぐっと体を伸ばす。
そして窓のカーテンを開けた。
『今日って私達が朝食当番だっけ？』
「ちがうよ、今日はトントン達！」
『そっか、ありがとう』
ここはGFハウス。
親のいない子供達が集まる家だ。
私達はこうして、皆で協力して生活をしている。
血の繋がりはないけど、大切な家族、兄弟達と。
「本当にAって朝に弱いよね〜」
『だってお布団暖かいんだもん』
「Aーくつひもむすべない……」
「ボタンとれた！」
『はいはい、順番にやるからちゃんと並んで？』
この家で11歳という最年長の私。
皆の頼れるお姉ちゃんになれるように、頑張らないと。
……早起き以外は←
『はい、できた』
「わーい！」
『あ！ちょっと、走ったら危ないよ？』
食堂へ駆けていく男の子に、Aはため息混じりに笑みを浮かべた。
その後に続いてAも食堂へ向かおうとした時、クイッと袖を引かれた。
『ッ！どうしたのジュニア』
隣にはいつのまにかゴッドオブトントンのぬいぐるみを抱き締めたトンジュニアが立っていて、トンジュニアは袖を引いたまま俯いた。
Jr「……A。しょうどうまでて、つないでもええ？」
『珍しいね。ジュニアが甘えてくるなんて』
Jr「……アカン？」
『ううん、嬉しい。じゃ、食堂まで手繋いで行こうか！』
私が手を差し出すと、トンジュニアは嬉しそうにその手を握った。
……そっか。そういえばそうだったね。
今日はトンジュニアが里親に引き取られる、この家から出ていく日。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 353人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウイ(プロフ) - え、イラスト上手すぎやないかぁ〜？(殴 はい、すません。これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年3月19日 20時) (
レス) @page14 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - シリウスさん» イラストできました！コミュの方にURL貼っておきましたので是非… (2019年5月5日 17時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - うさまるさん» コメントありがとうございます！全然気がつきませんでした……3ではなく4でしたね。ありがとうございます！ (2019年5月5日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる(プロフ) - NO.8って…フルスコア4匹じゃないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 882049990d (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - mio@厨二病さん» コメントありがとうございます！寧ろ書いていただけるんですか！？こんな作品のイラストでよろしければ、ぜひ……！ (2019年5月4日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
