No.11 塀 ページ13
『……ッ！』
森を抜けたところで、足を止める。
目の前に立ちはだかる、大きな白い【塀】。
『初めて知った……柵の奥に、こんな塀があるなんて』
私が驚いている間に、トントンは素早く近くの木に上って塀の奥を見つめる。
『上に何かある？』
ト「何も。ただこの壁、幅が2、3メートルあるわ」
『だいぶ厚いね。でも、見張りはいないんだ……』
私は壁に手を触れて、耳を当ててみる。
……静か。
『堅くて丈夫。起伏どころか継ぎ目もない……おまけに表面はサラサラしてる』
ト「普通ならこんなの登れっこない。
……って諦めさせる壁なんやろうけどッ」
スタッと私の横に着地するトンくん。
そして私と目を合わせると、ニヤリと笑った。
ト「俺やAなら、ロープ1本あれば上れるやろ」
『うん！』
阻むのは堅くて高い塀1つ。
でも、この塀は越えられる。
『後はロープだね！』
ト「ロープならハウスの物置にありそうやな」
カランカランッ
『あっ！』
ト「急ぐで！」
ハウスから聞こえる、遊び時間終了のママのベルの音。
それを聞いた私達は、急いでママの元へ走った。
コ「ママ聞いてや！俺またシュート決めたんやで！！」
マ「そう。コネシマは本当にサッカーが上手ね。……皆集まってる？」
鬱「……あれ？2人足りひん？」
人数を数えていた鬱くんがそう呟き、私も人数を確認してみる。
『……本当だ。2人足りない』
「ママーッ！！」
突然、年少の1人の子が泣きながら走ってくる。
マ「何かあったの？」
「どうしよう！森でナイラとはぐれちゃった……！いっぱい探したけど見つからないんだ！！」
鬱「Aとトントン、森行ってたやろ。会わへんかったん？」
『ううん。会ってない……』
「もう日が暮れる……すぐに真っ暗だよぉ……！！」
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ウイ(プロフ) - え、イラスト上手すぎやないかぁ〜？(殴 はい、すません。これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年3月19日 20時) (
レス) @page14 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - シリウスさん» イラストできました！コミュの方にURL貼っておきましたので是非… (2019年5月5日 17時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - うさまるさん» コメントありがとうございます！全然気がつきませんでした……3ではなく4でしたね。ありがとうございます！ (2019年5月5日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる(プロフ) - NO.8って…フルスコア4匹じゃないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2019年5月4日 23時) (レス) id: 882049990d (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - mio@厨二病さん» コメントありがとうございます！寧ろ書いていただけるんですか！？こんな作品のイラストでよろしければ、ぜひ……！ (2019年5月4日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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