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ばっ。ってすごい勢いよく体を離される。
玲「…っ。いきなり、顔見たかったのに。真白さんってずるいね」
『こんな私でいいならお願いし、ま』
言い終える前に再び抱きしめられた。私も佐野くんの背中に腕を回す。
『…佐野くん、苦しいよ』
抱きしめる力強くてちょっと苦しい。
離してって訴えるように、佐野くんの腕を叩いたら解放してくれる。
ふと佐野くんの顔が近づいてきて。
彼が瞳を閉じて。その時に左目のほくろが見えた。
このほくろを見れるのは私だけがいいななんて思いながらどんどん近づいてくる顔に、わたしも瞳を閉じる。
【瞬間、恋をした。】Fin.
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作者名：mashu | 作成日時：2018年8月29日 20時
