瞬間、恋をした。② (ページ31)

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楓「亜嵐？もう寝ないでよ～」

『亜嵐寝ちゃったしそろそろ帰る？』

楓が亜嵐の肩を揺さぶっても全然起きない。

しょうがないかな佐野くんが亜嵐のことを、支えてお店を出る。

『楓、亜嵐寝てるけど1人でも大丈夫？』

楓「うん、たぶん大丈夫だよ！」

『気をつけてね。じゃあまた明日ねっ！』

店出てすぐタクシー捕まえて、楓と亜嵐を乗せる。

玲「じゃ、俺達も帰りましょうか」

『あ、うん。帰ろっか』

私達もタクシー拾って乗り込む。

亜嵐のさっき言ったことが気になって、聞きたいんだけど聞けない。

チラッて佐野くんのこと見るけど何もない顔して。

なに話そうなんて考えるけど、思いつかない。

あっという間に、私の家に着いちゃってタクシーから降りる。

あぁ、バイバイだなって思ったら佐野くんお金払ってタクシーから降りた。

『…佐野くん？帰らないの？』

玲「…真白さんって俺のこと好きだって思ってた」

真剣な表情で私の顔見つめて、私の手首を掴んで。

佐野くんがあまりにも真剣に話すから、私も見つめて一言も聞き逃さないようにする。

…私が佐野くんのこと好きなのバレてたんだ。

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