瞬間、恋をした。② (ページ24)

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『え。まってもう11時なのっ！』

玲「あ、はい。ぐっすり寝られていたので」

『ほんとごめん。流石にそろそろ帰るね』

玲「…そうですね。じゃ俺送ります」

真白さん病人だから1人で帰らせませんよって少しイタズラな笑顔を浮かべている。

『ごめんね。何から何まで。すごい感謝でしかないよ。ありがとう！』

玲「いーえ。いいんですよ」

じゃ、行きますかってお家出て車まで向かう。

車に乗るとき、いつもみたいに助手席のドアを開けて乗せてくれた。

佐野くんが運転席に乗り込んで、エンジンつけて暖房を入れる。

玲「今エンジンかけたばっかだから少しの間寒いけど、少しだけ我慢してくださいね」

『うん、平気だよ』

玲「…これ使ってください」

後部座席から黒いブランケット取り出して、私の膝にかけてくれる。

『…ありがとう。あったかいです』

玲「うん」

そう言って、優しく笑った後に車を発車させる。

前を見て真剣な表情で運転する姿が懐かしい。

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