瞬間、恋をした。② (ページ14)

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楓「まあ、もう他に良い人探しなよ。商品部とかいい人いないの？」

『うーん、そんな風に見たことない。でも、優しい先輩ならいるよ』

楓「え！その人かっこいい？」

『普通にかっこいいと思う。関西弁で話すの！』

楓「へぇ！いいじゃん。その人で！」

今度会社でその人いたら教えてって笑ってる。
はいはいって適当に答えて、楓の話も聞く。

気づいたら終電の時間で急いでお店を出る。

楓ちゃんとはお店出てすぐに分かれて駅に向かっていると、後ろからきた車にクラクションを鳴らされる。

健「真白。こんな遅くまでなにやっとったんや」

『え！健二郎さん？』

健「家まで送ってったるから乗りいや」

健二郎さんは車の助手席側の窓からこっちをじっと見ている。早よ乗りって。

『いやでも悪いですよ。まだ終電もありますし』

健「いいから。こんな夜遅くに女1人歩かされんわ」

『えっと、じゃすみません』

大人しく助手席に乗る。

健「真白、家どこや？」

『春日町の近くです』

健「お！俺も春日町の近くや！意外と近所かもしれんな！」

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