瞬間、恋をした。② (ページ12)

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あの電話から、佐野くんと関わりがなくなった。
受付から部署が商品部に異動になってしまい、佐野くんだけじゃなく楓とも全然会えていない。

その後のことは亜嵐が教えてくれて、やはり元カノとよりを戻したみたい。

『はー』

「どしたんや。そんなおっきいため息ついてから」

『…健二郎さん』

私のポンっと肩を叩いたのは、商品部の先輩の山下健二郎さん。

関西弁が特徴的で、気さくな人で異動してきた私に優しくしてくれるし色々教えてくれる。

『…えっと、商品部のお仕事全然慣れないなって思って』

健「そら、受付やっとったのにこっちきたからまだ慣れんやろ。まあ頑張ろうや」

『…ありがとうございます！』

よしその調子やって言って、私の頭ポンポンってして自分の席へ戻って行く。

ふと視界に入った携帯が光ったから見る。

玲「最近ずっと真白さんのこと見ないと思ったら商品部に異動したんですね。どうですか？」

『ぼちぼちだよ』

玲「そうですか、頑張ってください」

ありがとって返信する。
久しぶりの連絡だったけど今までと違ってすぐに会話は終わってしまった。

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