在りし日のサムギョプサル/2 ページ4
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イリチルの宿舎に滞在していたマクヒョンとヘチャニヒョンを乗せたバンの中にはドリムには珍しく、気まずい空気感が漂っていた。
「どうしたんですか、あれ」
隣に座るジェノヒョンに耳打ちするとジェノヒョンは僕の視線の先を辿って嗚呼、と息を吐いた。朝から何故か機嫌が悪いヘチャニヒョンと、そんなヘチャニヒョンに困りきってしまっているマクヒョンである。
「昨日ヌナに誘ってもらえなかったことに拗ねてんの。日頃の行いのせいかもね」
「こないだ俺のラーメン勝手に食べたしな、アイツ」
後列からひょっこりと顔を出してロンジュンイヒョンは頷く。本当はヘチャニヒョンと食べに行く予定だったらしいけれど、連日の疲れから部屋で爆睡を決め込んでいたヘチャニヒョンに申し訳なく思ったヌナはユタヒョンを誘って、会社に寄ったところで僕たちに出くわしてご飯に誘ってくれたと。
ヌナの優しさがヘチャニヒョンにとって悪い方向に働いたようだ。ヘチャニヒョンはイリチルとドリム、二つのグループを掛け持ちしているからヘチャニヒョンの身体を気遣ってのことだろう。
イタズラが大好きなヘチャニヒョンを無条件に甘やかすのはヌナだけだから、ヘチャニヒョンが異常なまでにヌナに懐いていたこともあり、ヌナとの食事の機会を奪われて機嫌を損ねているというわけだ。
寝ているジェミニヒョンに、イヤホンをしてゲームに打ち込むチョンロ、小さな声で話すジェノヒョンとロンジュンイヒョン。僕はというと、チラチラとヘチャンイヒョンの様子を伺いながらスマートフォンを意味なく眺めていた。
十秒に一回、ヘチャニヒョンの様子に盛大なため息をつくマクヒョンと仏頂面のヘチャニヒョンを見て今日の撮影の難航を予測した僕はコッソリと二人の様子をスマートフォンに納めて、昨日サムギョプサルを奢ってくれたヌナへのお礼で終わっていたカトクのチャットに動画を貼り付けた。
＿＿ヌナ、願わくば午前中にはこのメッセージを見てくれますように。
そんな僕の願いが通じたのか、出発して40分ほど経った頃にヘチャニヒョンの携帯が震えて着信を告げた。窓にもたれていたヘチャニヒョンが素早く上体を起こし、「ヌナ！」と上ずった声で答える。
信じられないかもしれないが、この幼稚な人は僕のヒョンである。
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まちゅ(プロフ) - むいさん» 続編ではジェヒョンにフォーカスできたらいいなあと準備しております😌❤︎続編でも何卒よろしくお願いいたします！ (2022年10月2日 13時) (
レス) id: 2b97907ab3 (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ(プロフ) - ちょんぽむさん» わー！ちょんぽむさんありがとうございます♡夢っ子完結おめでとうございます長編お疲れ様でした…！こちらこそこれからも楽しみにしております💞 (2022年10月2日 13時) (レス) id: 2b97907ab3 (このIDを非表示/違反報告)
むい(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！続編も楽しみです♡やめろって言われるともっとやりたくなることってありますよね！ね！ジェヒョン？ (2022年10月2日 0時) (レス) @page47 id: bdb62eeb43 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…😭私も紅一点もの書いたりしてるのですが、絶対出ないであろう裏設定細かく作っちゃうのすごく共感しちゃいました😂これからも楽しみにしてます💚 (2022年10月1日 22時) (レス) id: d126820032 (このIDを非表示/違反報告)
xuani - まちゅさん» そうなんですね！まちゅ様が意図的になさっていたのに、なんだかお節介妬いてしまって申し訳ないです汗 丁寧なご説明ありがとうございます！これからもお話楽しみにしてます！ (2022年9月11日 9時) (レス) id: 7a071c7ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちゅ | 作成日時：2021年1月2日 5時
