消したい姉と超えたい弟/2 ページ11
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NCTとしてのパフォーマンスを終え、オンニたちが急いで私の顔に粉を塗りたくったり、先ほどまで高い位置でポニーテールにされていた髪の毛を緩やかに巻いているのを見ているとなんだか不思議な気持ちになる。
かつて憧れた、少女時代先輩達のようにまっすぐな足を晒しあげる短いスカートに細いお腹を自慢するような衣装。夢にまで見たそんな未来を、いま私は身に纏っている。
いつもより濃いアイメイク、ギラギラとした大粒のグリッターをまぶたにのせて、くすんだピンクのリップを塗ってもらう。まるで魔法にかかったような気がした。
「オンニ、すごい、すごいです、私、別人みたい」
「そんなに喜んでもらえたらやり甲斐があるわね」
鏡ごしに微笑んだオンニは最後の仕上げとばかりに私の頬にチークを乗せてゆく。ふわりと色づく頬は女の子らしい。デビューして初めて、衣装で短いスカートを履いた。
厚底のショートブーツに足を通したところで、スタッフさんがそろそろ出番だと呼びにきてくださった。オンニ達に背中を押され、舞台袖に向かうと思いがけぬ人物が私を待っていた。
「テヨンイ？」
「おっ、A〜！うわ、本当にきれい！」
テヨンイの瞳に照れくさそうな私が映っている。可愛い、きれい、すてき、キラキラだ、似合うね。テヨンイは思いつく限りの褒め言葉を並べながら、少し興奮してきゃっきゃと私の周りを動き回る。
そんな姿に張り詰めていた緊張の糸が少し和らいで「ほんとう？一番？」と聞くと、困ったような笑顔で「うん、Aが一番きれい」と声を低くした。
「テヨンイ」
「うん？」
「ありがとう、わざわざ応援に来てくれて」
「ユタとAは僕がいないとだめでしょ？」
悠太くんは気が強そうでいて、意外と打たれ弱いことを、このカリスマリーダーはとうの昔から見抜いていたし、私が泣いているところを見つけるのはいつもヨンホかテヨンイのどちらかだった。
やっぱり、どこまでいってもこの人はリーダーだなあと思い知らされる。
「Aは僕たちの光で、朝で、太陽で、月で、恵みで、誇りだよ。NCTの名を冠するにふさわしい、最高の女の子。僕が知ってる中で、一番優しくて一番努力家だ。そんなきみだから、選ばれたんだ」
テヨンイはそう言って私の背中を二度、優しく叩いた。長く息を吐く。振り返ると、柔らかい笑顔。
「NCTはこんなにすごいメンバーがいるんだぞ、って大声で叫びたい。この舞台で、Aの凄さを世界中に自慢しておいで」
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まちゅ(プロフ) - むいさん» 続編ではジェヒョンにフォーカスできたらいいなあと準備しております😌❤︎続編でも何卒よろしくお願いいたします！ (2022年10月2日 13時) (
レス) id: 2b97907ab3 (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ(プロフ) - ちょんぽむさん» わー！ちょんぽむさんありがとうございます♡夢っ子完結おめでとうございます長編お疲れ様でした…！こちらこそこれからも楽しみにしております💞 (2022年10月2日 13時) (レス) id: 2b97907ab3 (このIDを非表示/違反報告)
むい(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！続編も楽しみです♡やめろって言われるともっとやりたくなることってありますよね！ね！ジェヒョン？ (2022年10月2日 0時) (レス) @page47 id: bdb62eeb43 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…😭私も紅一点もの書いたりしてるのですが、絶対出ないであろう裏設定細かく作っちゃうのすごく共感しちゃいました😂これからも楽しみにしてます💚 (2022年10月1日 22時) (レス) id: d126820032 (このIDを非表示/違反報告)
xuani - まちゅさん» そうなんですね！まちゅ様が意図的になさっていたのに、なんだかお節介妬いてしまって申し訳ないです汗 丁寧なご説明ありがとうございます！これからもお話楽しみにしてます！ (2022年9月11日 9時) (レス) id: 7a071c7ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちゅ | 作成日時：2021年1月2日 5時
