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■side 忠義■
暖かみのある日差し
世界はどこもかしも春の色
遅咲きで散った桜の花びらが地面に貼りつく
その
女「あ、たあくん居た〜！」
女「たあくん今日マナたちと遊ばない？夜はいつものクラブに行くつもりなんだけどぉ」
女「ね、久しぶりにぱーっと楽しいことしよおよ〜」
中庭の食堂に向かうべく構内を歩いとったら
突然わらわらと集まってきた子猫ちゃんたち
・・・や、子猫ちゃんて呼ぶのももうおかしいな？
俺は一瞬立ち止まると、
甘えた声を出してべたべた触りにくる
その手をかわして、あ〜ごめんなぁ、なんて
とびっきりの『王子様』スマイルを浮かべた
大「悪いけど、俺はそーいうのパスな」
女「えぇ〜なんでえ！」
女「たあくん最近ノリ悪いって聞くよぉ？一体どうしちゃったの？」
女「まさか彼女でもできたの〜？」
彼女。
・・・彼女、ねえ
そんな簡単に言い表わせるもんとちゃうねんなあ
すこし先を歩くちいさな後ろ姿が
ちらちらとこちらを振り向くようすを
横目に捉えながら、
大「せやなあ・・・よぉ〜く考えてみたら、俺にとっての一番はそれしかなくて、そこを越えてくる女の子がおらんことに気づいてんなあ」
女「ど、どういうこと？」
女「ホントに彼女作っちゃったの！？」
大「ん〜・・・」
誰！？どんな子！？と詰め寄ってくる女子軍団
ハラハラしたようすのあの小柄な背中
俺は声を上げて笑い出しそうになるのを堪えつつ
もう一度、せやなあ、と前置いてから
大「しょーみ女を作る気はないけど、俺の片割れよりイイ女やったら考えたってもええかな〜、なんて」
今まで彼女たちが見てきた俺とは違う
ホンマの俺200%の笑顔で答えたると
一気に凍りついたその場の空気
大「ま、Aよりかわいい女なんかこの世におらんけどな♡」
極めつけにハートを飛ばして、
いつか俺、誰かに刺されませんように。
そう願いつつ「ほなね〜」とひらひら手を振って
元・子猫ちゃんたちの輪から抜けて駆け出した
いつの間にかすっかり置いてけぼりにされとった
先に進む６つの背中
走って追いついて、この春また金髪に戻ったちっちゃめの親友の肩に思いっきり抱きつけば、タフな彼は俺を見上げておおくらぁと間延びした声を出す
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aaaa(プロフ) - 素敵なお話でした。。安田くんの最後の番外編がなんだかんだ一番心に来たかもしれません(笑)最後の事故の共鳴とか、最後に錦戸くんが気づいたところとかwでもそれに勝る大倉くんのプロポーズ代わりの言葉は最高のハッピーエンドだと思いました！完結お疲れ様でした！ (2020年9月26日 23時) (
レス) id: 37531683ef (このIDを非表示/違反報告)
りな - 長い間、楽しいお話をありがとうございました！！私の中で日々の楽しみとなっていました ！てっきり章ちゃんは亮くんが好きなんだと思ってましたがより切ない展開でしたね…。みんな幸せになってよかったです！お疲れ様でした (2019年6月1日 17時) (レス) id: 94b1ad2688 (このIDを非表示/違反報告)
くるみるく - 予想もしていなかった結果すぎてただただ感動してます（；＿；）3年間ずっと楽しみにしていて、ここまで夢中になれた作品は初めてでした！本当に伏線とか結末とかが凄すぎて凄いという言葉しか出てこない自分が情けないです｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2019年5月26日 6時) (レス) id: 27ccdcf918 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 夢中で読んでしまいました。まさかの展開に本当にもう1度読み返したいと思う作品で本当に楽しかったです。 (2019年4月30日 10時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 今全部読み終わりました！あとがきを見てまた最初から読みたいと思ったので読み返したいと思います！ (2019年3月30日 10時) (レス) id: aeb6f4aca7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2019年2月14日 21時
