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第30話 ページ30

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黙り込んだ俺にエレンはもう一度、深い溜め息をこぼした。

言いてぇことは分かる。




「何なんだよ、アンタら本当に…」

「…俺も一緒だ。ルアナに脅されてる」

「え?それって…リヴァイ部長があの女に脅されて、付き合ってるって事ですか?」

「あぁ」

「何で…部長なら、あの女くらい何ともないでしょ」

「俺もAと同じ思いだと言ったら納得するか?」

「……どういう意味です?」

「これ以上は話せねぇ。とりあえず、俺にも言えねぇ秘密…誰かにバレたくねぇことがあるって事だ」

「は?!ちょっとッ…!」




火を消し、さっさと喫煙所を出ると急いでエレンは「逃げないでちゃんと話して下さいよ!」とキャンキャン喚く犬のように着いてきた。

その姿はうぜぇし面白いが、こんなんでも可愛い部下の一人だ。俺の秘密を打ち明けて、危険な目に合わせる訳にはいかねぇ

ガン無視を貫き通し、
何も無かったように仕事を再開させる。

その時だった。
スマホの通知が鳴り、軽く確認しようと画面を開く…




「…A」




彼女の弱々しい文字が並び、『お借りしていた洋服をお返ししたいのですが、今日の仕事終わりにお時間ありますか?』とあった。

また会える喜びと、どんな顔をして会えばいいのかという動揺が上手くまとまらない。

とりあえず、『了解した。終わり次第、連絡する』と返信。余計なことを考えず、今は仕事に集中だ…







Aside



リヴァイ部長から返信が来て、だいぶホッとしている。もしかしたら会ってもらえないかもしれない、洋服はルアナに返しておけとか言いそうだもの…

でも本当に返すだけ…それだけよ。

その後はもう、彼に関わる事は何も無い。会うことだってないわ。新しい転職先が見つかったら、この会社ともおサラバだし。


そんなこんなで、本日も無事に仕事が終わり、近くのカフェで待っていようとエレベーターに乗り込んだ時だった。

駆け込み乗車のように乗り込んできたのは…





「あら、ごめんなさい。私も急いでて」

「…お疲れ様です、ルアナさん」




何故か目が笑っていない女狐ルアナだ。最悪…
もしかして嗅ぎつけて、着いて来ようとしてないわよね?



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設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , エレン   
作品ジャンル:恋愛
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ああ - ハッピーエンドで終われて良かったです!面白かったです (10月7日 22時) (レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆこ - リヴァイファンにはたまりません!!好きです!! (2022年7月31日 14時) (レス) @page50 id: 88bc64309a (このIDを非表示/違反報告)
美緒ちゃん(プロフ) - 完結ありがとうございました。ハピエンですね。良かったです。次は、甘々シーンを増やしていただけると嬉しい限りです。 (2022年7月18日 21時) (レス) @page50 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
はてな(?)(プロフ) - 夢梨さん» 夢梨さん、コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです…。完結できるよう頑張ります。最後までお付き合いください🙇🏻‍♀️ (2022年4月19日 18時) (レス) @page47 id: 2bed4e8e7b (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 書き直される前も書き直された後も面白いです!更新のたびに読んでいたら続きが気になりすぎるので、最近は更新話数をためてから一気に読むようにしています笑😅 完結まで頑張って下さい! (2022年3月28日 21時) (レス) @page46 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はてな(?) | 作成日時:2021年5月30日 22時

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