第18話 ページ18
.
「この女を狙いなさい」
「美人じゃねぇか」
「私より劣るけどね。この女こそリヴァイさんが一番、傷つけたくないって思ってる人よ」
「お前が彼女じゃねぇのか?」
「うるさいわね。彼女だし将来結婚もする予定だけど、この女がチラホラ彼に近づいて来るのよ…ウザったい」
「…本当にこの女を狙えば、リヴァイは来るんだな?」
「さぁ、それはアンタ達の腕次第でしょ」
リヴァイさん以外の男に触られちゃった。
と服を叩きながら、彼らの横を通り過ぎる。
早く帰らないとワインも楽しめない
あ、そうそうと後ろに振り返り
「女の名前はAよ。リヴァイさんと同じ会社の広報部に居るわ。じゃあね」
痛い目みればいいわ。これでリヴァイさんに近づくな、エレンと仲良くしてなさいって忠告にもなるでしょう
本当に今日は良い日だわ。
*
広報部ルアナ襲撃事件から数週間、あれからルアナは一度も顔を見せていない。
勿論、喜ばしいことだが…大人しいのも何だか怖い。
「A、お疲れ」
「エレン?」
残業していると、広報部オフィスの出入口から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
ふと顔を上げてみると、
エレンが疲れた様子で片手を上げ立っていた
「どうしたの?凄く疲れてるみたいだけど」
「誤解される前に言っとくけど、キャバクラ付き合わされた」
「別に嫉妬なんかしないから黙って行ってなさいよ」
「何だよ、そこは少し怒るとこだろ普通」
「生憎、普通じゃないでしょう。私達は」
「まぁ…そうかもな」
そうやって少し寂しそうな表情を見せられるから、私の心は僅かに揺れ動いてしまう。
別に脅してくる以外は悪い奴じゃないのかも…、
このままリヴァイ部長と何もない未来なら、エレンと幸せになってもいいんじゃない?なんて。
「っていうか、わざわざそれを言いに戻って来たの?」
「いや、明日そのまま取引先に行くんだよ。それ忘れててさ。プレゼン資料取りに来ただけ」
「そんな大事な物を…でもそっか、頑張ってね」
「ついでにA居るかなって覗いたら居たから良かった」
そう言って頭を撫でながら、素敵な爽やか笑顔を見せつけてくる。不覚にもキュンときた。
けど、私は素直な女ではない
.
115人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ああ - ハッピーエンドで終われて良かったです!面白かったです (10月7日 22時) (レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆこ - リヴァイファンにはたまりません!!好きです!! (2022年7月31日 14時) (レス) @page50 id: 88bc64309a (このIDを非表示/違反報告)
美緒ちゃん(プロフ) - 完結ありがとうございました。ハピエンですね。良かったです。次は、甘々シーンを増やしていただけると嬉しい限りです。 (2022年7月18日 21時) (レス) @page50 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
はてな(?)(プロフ) - 夢梨さん» 夢梨さん、コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです…。完結できるよう頑張ります。最後までお付き合いください🙇🏻♀️ (2022年4月19日 18時) (レス) @page47 id: 2bed4e8e7b (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 書き直される前も書き直された後も面白いです!更新のたびに読んでいたら続きが気になりすぎるので、最近は更新話数をためてから一気に読むようにしています笑😅 完結まで頑張って下さい! (2022年3月28日 21時) (レス) @page46 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はてな(?) | 作成日時:2021年5月30日 22時