9話:脱走 ページ10
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頭の中が真っ白になった。
発作?
私がボーッと立っていると、看護士さんが申し訳なさそうな顔をして、
「ごめんね、だから今日は帰ってくれる?」
『あ、はい...』
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私は、病室に入ることを諦め、引き返す。
しかし、その間も神谷くんのことが心配でたまらなかった。
でも、帰ってと言われてしまったしどうすることも出来ない。
仕方なく、私はまっすぐ家へと帰った。
その日は1日、何もする気にもなれず自分の部屋で、
ボーッとしていた。
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翌日、今日は学校が休みなので、昼ご飯を食べた後急いで病院へと向かった。
本当は少し行こうか迷った。
なんとなく、怖かったのだ。
でも、会いたいという気持ちのほうが大きかったので、
行くことにした。
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病院につくと早足で神谷くんの部屋へと行く。
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『...神谷くん!!』
「お、A!」
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神谷くんは笑顔で出迎えてくれた。
良かった。
私は安心からほっと息をつく。
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「昨日、ごめんな...
来てくれてたんだろ?」
『あ、うん...
でも、大丈夫だよ?
神谷くんこそ大丈夫?』
「あぁ、大丈夫だ!
...あ、そうだ、Aに一つ頼みたいことがあるんだ」
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頼みたいこと?
一体なんだろう。私に出来ることならなんでもやるが...
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『なに?』
「俺な...
病院を抜け出そうと思うんだ」
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神谷くんがそう言った瞬間、
一瞬思考が停止してしまった。
...なぜ、病院を抜け出すなんて言うんだろう。
なにか、重要な用でもあるのだろうか。
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『ど、どうして?』
「俺、病院の外ほとんど出たこと無いから、
出てみたいんだ!!
今までは1人だったから無理だったけど今はAがいるから、出来ると思うんだ!
頼む!!」
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両手を合わせて頼む神谷くん。
しかし、誰かに見つかってしまうだろうし、なにより神谷くんの体調が心配だ。
もし、外で発作が起きてしまったら私1人ではどうにもならない。
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『だ、だめだよ...
また体調悪くなっちゃうよ...』
「大丈夫だって!!
だから、頼む!!」
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あぁ、もうここまで言われちゃ駄目だなんて言えない。
『わかった』
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しょうがない、彼の我が儘に付き合おう。
___なんて、私もどこかで少し嬉しかったりするのだが。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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8
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アリア♪(プロフ) - ハル☆アオさん» ありがとうございます!! もう完成したので今からリンク貼りますね (2014年5月11日 22時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル☆アオ - 続編楽しみです!頑張ってください! (2014年5月11日 22時) (レス) id: ef349446ef (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» ありがとうございます^^ 受験も終わり、時間も多くとれるので今のうちに頑張っておこうと思います!! (2014年5月10日 12時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇのーるふたれいん - 一周年おめでとうございます!最近更新が多くて嬉しいです!お母さんとどんな会話をするのか楽しみです(^-^) (2014年5月10日 11時) (レス) id: fce557f924 (このIDを非表示/違反報告)
アリア♪(プロフ) - ふぇのーるふたれいんさん» だ、大好きなんて言ってもらえるなんて嬉しいです!!頑張ります! (2014年4月27日 21時) (レス) id: 9202271b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリア♪ | 作成日時:2013年5月8日 18時