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弥都波能売神:主人公side ページ8

A「姐さんもエリスちゃんも、喜んでくれてよかったです」

庭に咲いた花を姐さんとエリスちゃんに渡し、私は、また庭に戻った

A「既説(さて)、次に育てる花の準備をしないと」

次はどんな花を育てましょう?
そんな事を考えていると・・・

ポチャンッ

A「・・・え?」

何処からか、水が落ちる音が聞こえた。当りを見渡してみるが、音の主らしきものはない
相変わらず噴水から水が噴き出ているが、そちらの音ではないだろう

『こっちよ、こっち』
A「!!」

女の人の声が聞こえた。否、聞こえたというより、頭の中に響いたという表現の方が相応しいかもしれない
その声は、庭の祠から聞こえてきた

A「若しかして、弥都波能売神(ミツハノメノカミ)様?」

私にこのような手段で話し掛けるなんて、私が仕えている弥都波能売神(ミツハノメノカミ)様しかありえない。最も、幼い頃に稀に逢っただけなので、確信はないのだが・・・

神『そうよ。何年振りかしら?
 大きくなったわね、A』
A「! 如何してお声掛けを?」
神『否、本当は対面したいところなのだけど、如何せん賽銭が少ないもんだから、声を掛けるので精一杯なのよね(苦笑)』

弥都波能売神(ミツハノメノカミ)様の言葉に、私は祠の横にある賽銭箱替わりの噴水を見つめる
噴水には数え切れる程度の僅かな小銭しか入っていない

A「仕方ありません。巫女の霊力だの神だの。闇社会の中枢とも云えるポートマフィア様の皆様は、子供の戯言としか思っていないのでしょう」

しかし、お賽銭は神への信仰心の表れ。お賽銭が多いほど神の力は維持され、逆に少なければ力は衰える一方だ
それは、神に仕える巫女の霊力にも影響する
マフィア内でこの噴水にお賽銭を入れてくれるのは、事情を知っている森医師(せんせい)と、同僚の さく ぐらいである

神『それもそうね…て、漫談をしている場合じゃないわ
 A、そのまま噴水を見てなさい』

弥都波能売神(ミツハノメノカミ)様に云われ、じっと噴水を見つめていると、水が波紋を広げ、水面に何か映った
水面を見つめている私の顔ではない



A「!!これって・・・」

信託:主人公side→←任務:太宰side



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モネ(プロフ) - 私も続編見たいです!よければお願いします。 (2017年6月12日 0時) (レス) id: 57cb94f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
日ノ月 奏(プロフ) - 続編、見てみたいです。もしよければ、作って欲しいです! (2017年6月11日 21時) (レス) id: 38798ae39c (このIDを非表示/違反報告)
らいおん@蜜柑ニート - 続編見たいです!!出来れば作って頂きたい! (2017年2月19日 4時) (レス) id: 32d25253d2 (このIDを非表示/違反報告)
千夜(プロフ) - 僕も、続編出来れば作ってほしいです! (2017年1月7日 12時) (レス) id: fdb6de8cbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - 面白いです!続編、出来れば作って欲しいです! (2016年12月26日 16時) (レス) id: 924108a693 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華吹紫亜 | 作成日時:2016年11月26日 14時

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