マフィアに所属する蒼い巫女【文豪ストレイドッグス】【太宰治】 (ページ46)

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【番外編】愛しい人に・・・ページ46

※太宰さんがマフィアを抜けて4年たっています

A「今日のお酒も美味しいですね」

マ「有難うございます」

私は何時もの酒場でカクテルを飲んでいた

マ「ところでAさん。その紙袋は？」

マスターは私がカウンターに置いている、小さい紙袋に視線をやりながら聞いてきた

A「嗚呼、此れですか？或る人に渡したくて仕事の合間を縫って作ったんです。ここに来れば会えると思ったんですけど・・・」

そう、今日は慕っている相手に血代固(チョコ)を渡す日。
組織を抜けた”あの人”に渡したくて頑張って作ったのだが・・・

A「流石に、考えが甘すぎましたかね」

店の時計に目をやると、そろそろ日を跨ごうとしている。
そろそろ帰ろうかとカクテルをグイッと煽り、唇を拭うと・・・

コトッ

A「？」

目の前に赤いお酒が注がれたカクテルグラスが置かれた

A「マスター、私頼んでいませんけど？」

マ「彼方のお客様からです」

そう云ってマスターが指し示した席には・・・

A「え・・・」

太「やぁ」

私が血代固を渡したかった相手―治君が居た

A「如何して・・・・」

太「知ってる？今日って男性が慕っている女性に赤薔薇を渡す日なんだよ」

治君は席を立って私に近づくと

太「はい」

大きな薔薇の花束を差し出した

A「嘘・・・」

真逆会えると思っていなかった治君が今目の前に居る事が嬉しくて思わず涙が出た

太「もう、折角会えたんだから、笑顔を見せてくれ給えよ」

細長い治君の指が、頬を伝う雫をすくった

太「ところでその血代固、私が貰ってもいいかな？」

A「勿論。治君の為に作った物ですから」

太「有難う」

そして私達は、”恋人の日”に4年ぶりの再会をお酒を酌み交わして祝いました

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太「ていうかさ。”血代固”の表示何なの」

A「駄作者が一血卍傑が好きだから仕方ありません」

太「あ、そう」

A「この前、春河３５さんがイラストを担当したキャラが出たって一人で騒いでましたからね」

太「あれは愉快だったよね」