庭:太宰side ページ3
Aちゃんがマフィアに入って数ヶ月が経った在る日のこと。私は仕事をサボりに拠点ビルの間にある庭に行った
A「あら、治君。こんにちは」
太「Aちゃん・・・」
下級構成員としてマフィアに入った彼女は、この庭手入れをしていることが殆どだった
A「此処に来るなんて珍しいですね。仕事は無いのですか?」
太「うん。私の遣る事はもう無「嘘吐け此のサボり魔!」」
頭に蹴りが飛んで来る事を察知し、其の場にしゃがみ込むと、案の定、頭上を黒い影が通った。其の主を辿ってみれば、此れはまた予想通り。相棒の中也が居た
中「書類が溜まってんだよ!さっさと終わらせやがれ!」
太「面倒臭ーい。Aちゃん、代わりに遣って・・・」
A「下級構成員の私に、幹部候補のお2人の仕事は合わないと思うのですが」
Aちゃんの云う通り、私と中也は此れ迄の実績を評価され、近いうちに幹部に昇格するのではないか、と云われていた
中「ったく手前は・・・
おい、A。此の庭、やけに眩しくねぇか?」
確かに、此の庭は高層の拠点ビルに囲まれているにも関わらず、拠点中の何処よりも眩しかった
A「あ、若しかしたらあれかも・・・」
Aちゃんが指で示したのは・・・
太・中「「噴水?」」
私と中也とAちゃんは噴水に近づき中を覗く。透き通っている水の中には小銭がちらほら見えた
太「成程。小銭が日光に反射してた訳だね」
中「しかし、何だって噴水に小銭なんて入ってんだ?」
A「此の祠の賽銭箱代わりですよ」
そう云って、Aちゃんは噴水の横にある小さな祠を見つめる
中「あ?何だよ此の祠」
A「森
太「ふ〜ん。何か祀っている神様とか居るの?」
A「
中「て、太宰、話を逸らすな。仕事に戻るぞ」
中也は私の服の襟を掴んで、庭の出口に向かってずるずる引張り始めた
中「じゃ、A。邪魔したな」
A「はい。治君、ちゃんと仕事してくださいよ?」
太「働く位なら飢える!」
中「それは結構だが、仕事してからにしろ」
A「仮にも神の御前なのですから、縁起でもない話をしないd・・・っ!!」
太「・・・Aちゃん?」
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モネ(プロフ) - 私も続編見たいです!よければお願いします。 (2017年6月12日 0時) (レス) id: 57cb94f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
日ノ月 奏(プロフ) - 続編、見てみたいです。もしよければ、作って欲しいです! (2017年6月11日 21時) (レス) id: 38798ae39c (このIDを非表示/違反報告)
らいおん@蜜柑ニート - 続編見たいです!!出来れば作って頂きたい! (2017年2月19日 4時) (レス) id: 32d25253d2 (このIDを非表示/違反報告)
千夜(プロフ) - 僕も、続編出来れば作ってほしいです! (2017年1月7日 12時) (レス) id: fdb6de8cbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - 面白いです!続編、出来れば作って欲しいです! (2016年12月26日 16時) (レス) id: 924108a693 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華吹紫亜 | 作成日時:2016年11月26日 14時