【文スト】特一級危険異能者に恋するなんて私はおかしいですか？【綾辻行人】

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『おはようございます』


「やあ、日ノ川君」


細煙管を揺らしながら挨拶を返してくるのは此処、綾辻探偵事務所の所長…？綾辻先生。


悔しいことにイケメンでねえ。


そんな姿も様になっているんですよ！！ﾊｯ((


「そんなところに突っ立っていないで中に入ったらどうだ」


『あ、はい』


今日の仕事も綾辻先生の監視。


最もそれが仕事なのだから、それ以外の仕事なんて稀だ。







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ｶﾗﾝｺﾛﾝ


心地好いカウベルの音がして、顔を向けると、


『…佐伯先輩！？』


「どうもどうも〜こんにちは！」


『何で此処に…』


「日ノ川ちゃんの仕事ぶりを見てこいって、上からお達しが来たので♪」


そう云って佐伯先輩は手に持っている手紙をひらひらー、と掲げて見せた。


綺麗に整った、几帳面な字。


『……坂口先輩ですか』


「そのと〜り♪」


佐伯先輩はいちいち♪をつけて話す。


「おい、この方は誰だ」


「やあね、綾辻君。忘れたの？佐伯よ、佐伯雪花子♪」


「佐伯……うげっ」


吃驚した。綾辻先生もあんな声出すんだ。


なんでも綾辻先生は佐伯先輩と昔色々なことがあったようで。


「懐かしいわねえ」


「用が済んだらとっとと帰れ」


「やあね、今日は1日此処にいなきゃいけないんだから」


長い艶やかな黒髪を揺らしながら返す先輩。


「何……だと？」


にこっと笑う先輩。


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