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_Ryuga side



龍「…遅い。まだかな?」



ソワソワが止まらない。

地元駅の改札前のカフェで、改札を見つめる。


今日は休日。
そしてAたち2年生が、修学旅行から帰ってくる日。

荷物もいっぱいだろうし、電車大変だろうと思って、
解散するターミナル駅までAのこと迎えに行こうと思ったけど、あっさり断られた。

龍我が来たら、目立っちゃうからヤダ、
とはっきりと。


こっちは、Aが浮所と同じ班だって聞いて気が気じゃないのに。
(ちなみにもう、浮所は呼び捨てでいくことにした。)


あの浮所が、修学旅行という絶好の機会に大人しくしていることは、
さすがの俺でも考えにくかったし。

絶ー対!Aにベタベタしてたに違いない。

Aが浮所のこと、意識してなさそうなのが唯一の救いだけど、
そろそろ限界かも。

Aに、俺の事、幼馴染以上に見てもらわなくちゃ。



到着時間を過ぎて
そんなことを悶々と考えていると、改札にAの姿を見つけた。


4日振りのAだ。


…予想してた通り、
隣に浮所がいるけれど。



急いでカフェを出て、Aのところに向かった。





龍「A!」

『あ、龍我。』

龍「おかえり、A。…とついでに、浮所先輩。」

『こら、龍我。』

浮「いいよ、全然。笑」

『ほんと、いつも失礼な子でごめんね。』




龍「A、帰ろ。荷物重いでしょ。持つ。」





前にもあったようなやり取りを繰り広げて、
Aが抱える重そうな荷物たちを見る。





浮「A、ほんと楽しかった。ありがとう。」

『うん。楽しかったね。こちらこそ、ありがとう…。また学校でね?」

浮「うん!休日、ゆっくり休んで。あとで、写真送るから!
じゃあ、龍我くんもバイバイ!」





相変わらず爽やかな笑顔を残して、俺たちとは反対方面へ歩いていった。

途中、振り向いて、
ブンブンこっちに向かって手を振ったり。




龍「相変わらず元気な人。A、行こ?」




そう言ってAを見ると、
今まで見たことないような何とも言えない表情で小さく手を振り返していた。





…。






何だか胸騒ぎがして、
Aが手に持っている荷物を奪って、浮所に背を向けて歩き始めた。

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設定タグ:美少年 , 佐藤龍我 , 浮所飛貴   
作品ジャンル:恋愛
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me(プロフ) - ぷりむさん» ぷりむさん、再びコメントありがとうございます!ゆっくり更新で大変恐縮ですが、コメント励みになります!いつも読んで頂き、ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします! (2020年7月27日 19時) (レス) id: 489d970d26 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりむ - 更新ありがとうございます!!アップされてないかな〜とちょくちょく見にきていたので嬉しい!お忙しいと思いますが引き続き宜しくお願いします!!☆ (2020年7月26日 18時) (レス) id: b4212bb9de (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - ぷりむさん» コメントありがとうございます!本当に嬉しいです!お返事が遅くなり申し訳ございませんでした><友人たちに囲まれながらのストーリーを展開していきたいと思いますので、これからも是非ご覧いただけると嬉しいです! (2020年6月20日 16時) (レス) id: f47db2080a (このIDを非表示/違反報告)
ぷりむ - 友人構成がとても好きです!!更新楽しみに毎日チェックしてます!引き続きよろしくおねがいします!! (2020年6月16日 21時) (レス) id: ba90b25f8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:me | 作成日時:2020年5月20日 2時

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