君の隣は僕の指定席。

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〜2人がAの事好きなんて、誰がみても分かるよ？〜



龍我が、私を好き？

飛貴が、私を好き？



どうやって解釈したらそうなるのか？

好きだと言われたわけでもないし。
嫌われてはいないはずだけれども。



里「彼氏欲しいなーとかないの？」

『…ないなぁ。』

里「…A、本当にJK？」



正直、好きとか、彼氏とか、よく分かんない。


告白とかしたことないし。

確かに友達と恋バナしたりはするけれど、いつも聞き役。

だって、そういう対象の好きがどんな気持ちとか分かんない。




『好きって何だろ…？』



「何が好きだってー？」



『うわぁ！飛貴！びっくりしたー！」




考え込んでいると、いつの間にか背後から飛貴が顔を出した。

よいしょ、っと私をソファ席の奥に押しこみ、ちゃっかり隣に座る。
里奈の隣には、飛貴と一緒にいたクラスの男子が座った。



里「ちょっと、今Aとガールズトークしてんの。勝手に入ってこないでよー。」

友「まぁまぁ、いいじゃん。歩いてたら、外から2人が見えてさー。な？飛貴！」

飛「そうそう。丁度お腹もすいてきてー、あ、A！これ、一口ちょーだい。」

『あぁ！飛貴！ちょっと！」



私が止める間も無く、飛貴は私のパンケーキを頬張った。



『イチゴ！とっといたのに！』

飛「子供か！今度おごるからー！」

『そういう問題じゃないー』



ぶーぶー言う私を見て、飛貴は笑う。



里・友「ほんと、浮所(飛貴)、可哀想ー。」



里奈とクラスメイトの男子がつぶやいたのは、
気づかなかった。

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