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臣「あのさ岩田にどう聞いたかわかんねえけど
嫁と出会ったのは大学生の時でさ
1年以上ずっと俺の片想いだったの。
すげえハッキリした性格で
色んな趣味があってやりたい事は
絶対やるみたいな奴でさ
キラキラして見えたんだよね。
プロポーズした時も料理もできないし
出版社で働いてんだけど仕事も絶対
辞めたくないけどいい?って言われて。
まだ大学卒業して1年ぐらいでさ
ずっと自由でいろよって思ってた。」


隣同士に腰掛けて部長は
前を見て話し出した



臣「だから俺もほとんど自由なんだけど
お互い仕事も忙しいし
俺と一緒ぐらい出世欲もあるし
けどさ毎日大抵外食かデパ地下の飯
ま、家事もお互いやれる時にやる。
段々と歳を重ねてくると
疲れてる時に癒されてえって欲が出てきたし
3年ぐらい前かな…
子供が出来たって言われたの。
けどさアイツも編集長になれるかって瀬戸際で
産めないって言われて。
それは相談じゃなくてもう決めてたんだよね。
それから、なんかもう女としても見れなくて
触れる事もしなくなった。
表面上は仲良いよ。
だって俺が全部諦めちゃったんだから。」



部長の声が段々と辛そうで
聞いてる私の胸が痛くなった

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作者名:miniminimana | 作成日時:2021年9月28日 20時

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